パパやママにも、子どもの療育をおこなうことができる!

基本的に療育は小学校の支援学級であったり、放課後等デイサービス、病院など、外部に一任している傾向が強いかと思います。

では、パパやママにできる療育は一体どんなものがあるのでしょうか?

今回は、発達障害を抱える息子に対して家庭で行っている療育について、ご紹介したいと思います!

そもそも『療育』とは何なのか?

発達障害の支援を受けていると、良く聞くワードである『療育』

何となくわかっていても、具体的にどのようなものを指すのか、ハッキリと理解している方は少ないかと思います。

僕も今まで何となく療育を受けてきたような気がします…

いろいろな療育を受けていく中で、わかってきたことは、療育とは二つの側面を持っているということです。

まず一つは、発達障害そのものの克服、つまり「社会生活の中で生きていく上での不自由さ」を克服するべく受ける療育です。

おそらく、発達障害の支援の大部分を占めるのではないかと思います。

そしてもう一つ。

それは、自分が持っている強みを自信の糧として育てる教育です。

発達障害を抱える子どもは、何かしらある分野における知識が明るかったり、特技を持っていたりするケースが多いです。特に僕の息子のように、自閉症スペクトラム障害を抱える子どもはこだわり特性を持つが故に、特技を持っていることがあります。

息子も例に漏れず、幾つかの特技を持っています。

親としては、その特技をさらに極めていき、子どもの未来の選択肢を増やしてあげたいと思うわけです。

不自由さを克服するための療育は、小学校の支援学級や放課後等デイサービスでの学習で行って頂いているので、家庭での療育は強みを育てるための療育を行いたいと考えています。

家庭での療育は、特技を育てる!

僕は、息子が持つ特技のうち、『粘土細工』に目を付けました。

息子は恐竜や動物を粘土で表現するのが好きなのですが、とても立体的で細かく、リアリティもある作品を作るのが得意です。

僕も同じように作ろうと思いましたが、足元にも及びませんでした。

当時幼稚園に通っていた頃に造形教室の先生が来てくれていたのですが、息子の粘土細工を見て大層驚かれたようです。

何でも一般的な幼稚園児はクッキーのようなペラペラした形で表現する場合が多いらしいのですが、息子の作品はすべてが立体的になっており、空間的な処理能力に長けているのではないかと仰っていました。

当時幼稚園ではあまり肯定的な見られ方をされていなかった息子ですが、造形教室の先生は息子の才能を見抜き、とても可愛がってくれました。

幼稚園から保育園に転園した後でも、造形教室の先生は息子のことを気にかけてくれていたので、直接造形教室に通うことを決意し、今では月に2回ほどお世話になっています。

造形教室では、近くの公園に出かけて風景を描いたり、見たこともないような画材を使って作品を作ったりと、普段の生活では経験できないような授業をおこなってくれるので、息子にとってはとても良い刺激になっているようです。

造形教室に通う以前よりも、集中力が続く時間が長くなり、様々な成長を見せてくれるようになりました。

「好き」「得意」を活かせるのは親の特権!

普段息子が勉強している小学校の支援学級や放課後等デイサービスでは、既に勉強するべき内容はだいたい決まっています。

勉強しているのは息子だけではなく、他にも子どもたちがいるわけですから、息子だけが特別なことをやったり、好き勝手なことをやることは基本的に許されません。

従って、息子が「好き」なことであったり、「得意」なことであったりすることは、家庭で思いきり伸ばすのが、最適なのではないかと思います。

ちなみに、子どもの「好き」なことや「得意」なことは、偶然に見つかることがほとんどです。

子どもの強みを見つけることは、もしかしたらパパやママにしかできないことでは?とも感じますので、小さな変化を見逃さず、寄り添ってあげるのが見つけるポイントかなと思います!