小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。
パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。
発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。
「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!
発達障害を抱える息子の壮絶なトイレトレーニング!
発達障害を抱えていても抱えていなくても、パパやママにとって大きな課題の一つとなっているのが「トイレトレーニング」です。
我が家の息子もなかなかトイレトレーニングが進まず、実は今もまだ悪戦苦闘中です。
トイレトレーニングを実施していく中で、一つ大きく後悔していることがあるので、今回はその体験を共有していきたいと思います。
とにかく大変なトイレトレーニング!実は我が家の息子はまだトイレトレーニングが完了していません…
子育てをしていく上で、絶対に子どもに教えないといけないトップ3には入るであろう「トイレトレーニング」。
これは発達障害を抱えていようがいまいが、関係なくパパやママに降りかかってくるミッションだと思っています。
我が家の息子は自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱えており、幼稚園入園となる4歳までの間に、トイレトレーニングを完了させることができませんでした。
完了させるどころか、オムツの頻度をほとんど減らすことができず、ほとんど毎日日中オムツを履いた状態での入園となってしまいました。
今は晴れて小学生となり、日中、そして寝ている間もパンツで過ごしているわけですが、どうしても「大」がトイレでできず、パンツの中で爆発させてしまっています。
本人もパンツの中で爆発させることが悪いことだと認識しているため、小学校や放課後等デイサービスで「大」はせず、決まって家にいる時に爆発させています。
悪いことだと思っているからこそ、爆発させてもなかなか自己申告をせず、ギリギリまで隠そうとする困った状況となっています。
ただ臭いであっという間にバレるので、今まで隠し通せたことはないのですが…
息子にとってトイレトレーニングは嫌な思い出があるので、なかなか協力的ではないのです。
今思えば、その嫌な思い出さえなければ、きっと今頃息子はトイレトレーニングを無事に完了させていたのではないかと思い、とても後悔しています。
一体息子の身に何があったのか、トイレトレーニング最大の後悔についてご紹介したいと思います。
時間がかかりながらも、順調に「小」をマスターした息子!気になる「大」は…
息子がトイトレを開始した当初は、幼稚園でのトイレトレーニングはお願いしていませんでした。
既に知的な遅れの傾向が見られてきていたので、あまり幼稚園の負担をかけたくないという判断でした。
家でしっかりとトイレトレーニングをおこなって、息子に自信をつけさせようとする、というのが僕やママの作戦でした。
地道な努力と、息子がトイレトレーニングを前向きに取り組んでくれたおかげで、年中に上がるころには「小」は完全にマスターしてくれるようになりました。
そして残るは、トイレトレーニング最大の難所である「大」です。
どうやったら上手くできるのか、便意をどうやって伝えてくれるように教えれば良いのか?
親としても悩むことが多かったのですが、家で「小」をしたついでに偶然「大」をしたことにより、なんとあっさりと「大」ができるようになったのです。
あっという間に「大」ができるようになって、ほっと一安心だったのですが、直後に悪夢が待っていたのです…
幼稚園で起きた悲劇!息子が抱えてしまったトラウマに親絶望…
ある日、幼稚園でとんでもない事件が起きてしまいました。
なんと息子が大泣きで幼稚園から帰ってきたのです。
事件の内容は、「息子が「大」に失敗し、クラス中に笑い者になってしまった」というものでした。
幼稚園のトイレは、「小」をするための便器と、「大」をするための便器(和式)で構成されているのですが、トイレの時間に息子は幼稚園で便意が近づいてきていることを察したようです。
しかしトイレの時間であるにも関わらず、信じられないことに周りに幼稚園の担任がおらず、どうしたら良いかわからなくなった息子は、「小」の便器に「大」をしたようです。
そして処理に困った息子は、手で「大」を取り和式便器に捨てたそうですが、「大」のついた手を着ていた体操服で拭いてしまい、クラス中から笑い者になってしまったとのことでした。
「どうしてトイレの時間に幼稚園の担任がいないの?担任がしっかりフォローしてくれていたら、失敗はしたかもしれないけど、笑い者にはならなかったはず…」
幼稚園に抗議はしたものの、結局「トイレに失敗した息子が悪い」という結論で片づけられてしまい、息子は「大」をトイレですることに、大きなトラウマを抱えてしまったのです。
発達障害を抱える子どもに絶対にトイトレのトラウマを抱えさせてはいけない!
壮絶なトラウマを抱えてしまった息子は、あの事件から1年経ちますが、未だに「大」をトイレでするということに大きな抵抗を持っています。
発達障害を抱える子どもにとって、成長過程におけるトラウマは簡単に消えません。
特に自閉症スペクトラム障害を抱える子どもは、過去の嫌な思い出が強いフラッシュバックとして蘇ってしまう傾向にあり、トイレトレーニングにおけるトラウマというのは相当な時間がかかると療育の先生にも言われました。
もし何かのきっかけで簡単にできるようになってくれたら良いのですが、「大」の度に息子の脳裏に壮絶なトラウマがフラッシュバックしているのかと思うと、可哀想で仕方がありません。
トイレトレーニングはこれから長い人生を自立して生きていこうと思ったら、習得する必要のあるスキルです。
ですので、発達障害を抱える、特に自閉症スペクトラム障害を抱えるお子さんであれば、慎重にトイレトレーニングをおこなって頂きたいと思います。
これはトイレトレーニングに限らず、お風呂のシャンプーであったり、着替えの靴下であったり、トラウマを抱えてしまいそうな機会は意外と多いように感じますので、是非ともパパとママの愛で守って頂きたいです。
焦ってやらせてトラウマを抱えさせてしまうくらいなら、ゆっくりでも焦らずじっくり習得した方が、絶対にお子さんにとって幸せだと思います!