ライフスキルトレーニング

ライフスキルとは日常生活の基盤となるものです。
学力や運動能力、ソーシャルスキルなどをどれだけ身につけても鍛えても生活習慣や生活リズムが乱れていては能力を十分に発揮することはできません。
そのために早い段階でライフスキルの不足をフォローしはじめることが重要だと考えられています。

10種類のライフスキルトレーニング

1
身だしなみのトレーニング

常識的な清潔感を身につける

2
健康管理のトレーニング

肥満や体調不良、病気に対処する

3
住まいのトレーニング

居間や子ども部屋を片付ける

4
金銭管理のトレーニング

無駄づかいの繰り返しを防ぐ

5
進路選択のトレーニング

自分に合った決断をサポート

1~5 衣食住を保つためのライフスキル

子どもが将来、ひとり暮らしをすることをイメージしてその時に必要となるスキルを子どものうちから身につけていきます。
スキル習得の様子を見ながら進路を検討し将来をみすえてトレーニングしていきます。

6
外出のトレーニング

予定通りに移動することをめざす

7
対人関係のトレーニング

援助の求めかたを身につける

8
余暇のトレーニング

自由時間をほどほどに楽しむ

9
地域参加のトレーニング

支援者とのつながりをもつ

10
法的問題のトレーニング

ルールを教え、万一にも備える

6~10 地域で活動するためのライフスキル

生活のスキルだけではなく学校までの移動、人間関係づくり、余暇を過ごすことや地域参加も大切です。また、家庭外で大きなトラブルが起こると法的な問題になることもあるのでその対策にも取り組んでいきます。

トレーニングの進め方

子どもによって不足するスキルは異なります。
子どもの状態をみて、将来的なニーズを読みとりながら必要最低限のスキルを育てていきます。

1
大人になったときをイメージする

アセスメント、モニタリングの際、保護者に聞き取りをして将来をイメージするきっかけづくりをします
子どもと面接する機会を設け、本人の希望や現実的であるかどうかの確認をします

2
そのときに必要なスキルを考える

個々のニーズにあった個別支援計画の作成をして家庭と連携し進める環境を整えます
衣食住に関わるライフスキルトレーニングを中心に日々の活動の中で繰り返し伝え自己理解を深めていけるように支援をおこないます

3
不足しそうなことを把握しておく

ライフスキルトレーニングを活動に取り入れできることから無理なく伝えていきます
それぞれの将来を視野にいれ、ニーズにあった活動に参加できるよう保護者に呼びかけていくます

4
足りないことが課題になる

活動の姿を家庭にフィードバックして継続しておこなうトレーニングや今後必要なサポートについて検討します
得意不得意を理解して得意なことを活用する経験を重ねられるように支援をおこないます