小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。

パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。

発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。

「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!

子育てはパパとママの連携が重要!

発達障害を抱える子どもの子育てをおこなっていく上で、パパとママの連携は必要不可欠なものだと思います。

しかし、パパとママでは子育てに対する意識が異なっているイメージがあり、まずは意識を一つにすることが重要だと考えています。

パパとママの子育ての意識の違いとは?子育てにおけるパパとママの連携とは?

今回は子育てにおける家族の連携について、パパ視点でお伝えしたいと思います。

パパとママでは子育ての意識が違う?

「子育て」という言葉は聞きなれているのですが、では「子育てって何なの?」と聞かれると、すぐに返答できるパパというのはあまりいらっしゃらないのではないかと思います。

ママに同じ質問をすると、「子育てとは戦い」「子育てとは悩みの種」というようにスラスラ出てくるのを見ると、やっぱりパパにとっての子育てとは、ちょっと距離感があるように思うわけです。

僕が思うに、パパにとっての子育てとは、どこか「点」という認識があるように感じます。

赤ちゃんのオムツを替える、ミルクを作る、着替えをさせる、全ての工程が「点」であり、一つこなすと「俺やったぜ!」と小さな達成感と開放感を得ることができるようなイメージでしょうか。

まるで仕事のタスクを一つ処理できた時に生まれそうな感覚と言いましょうか、もしかすると「仕事の延長上」として無意識に捉えているのかもしれません。

パパにとっての子育てとは、あくまで「自分がやったこと」と自分本位になりやすく、「点」として意識する場面が多いように感じます。

しかしママの認識は決して子育ては「点」ではありません。

「子育てとは戦い」「子育てとは悩みの種」というように、子育てはずっと続く「線」なのです。

ママの子育てとは、子どもが今後どうなっていくのだろう?というあくまで「子どもが主役」というスタンスを崩しません。

子どもの人生を考えるわけですから、自ずと「線」になるわけですよね。

子育てを「点」で捉えるか、「線」で捉えるか…

最近になって、やっと僕も「線」で捉えられるようになりましたが、子どもが3人できてやっとですからね。

パパの子育てというのは、パパが主役になりがちなので、ママとの衝突を回避することはできないわけですが、誰のためにやっているのか?を意識できるようになると、自然と考え方も変わってくるのではないかなと思います。

「パパでもママでもやれること」が増えたら連携が強くなる!

僕にはお姉ちゃん、息子くん、妹ちゃんの3人の子どもがいますが、パパの子育ての意識がママと同じになったのは、妹ちゃんが生まれてからのこと。

妹ちゃんは超低体重で生まれたため、僕は毎日ママの母乳を隣の県の病院で入院している妹ちゃんに届けていました。

今までは子どものこととなると、心のどこかで「面倒くさいな」という気持ちがあったのですが、妹ちゃんの場合はそうは言っていられません。

ママの母乳が何よりの栄養であり、そしてその母乳を運ぶのはパパである僕にしかできなかったのです。

毎日防護服を着て集中医療室に入り、手のひらサイズの妹ちゃんに声をかけていました。

こんなに小さいのに、体全体で呼吸をし、必死に今を生きている―

生きることを決して諦めない姿に、僕は「子育てとは、子の歩む道を作ること」だと悟ったのです。

もう既にパパ歴5年になっていましたが、やっと1年生になったような気持ちになりました。

「パパ、もう3人目なんだからね!これくらいできないと!」

とママから檄を飛ばされながらも、不器用ながら家事や育児のいろはを学び、自分なりに成長していきました。

そして、どうにか洗濯、洗い物、風呂掃除、靴洗い、ゴミ出しなどママと同じことがやれるようになってきた時、

「これだけできるようになったら、もうどちらがやっても大丈夫だね」

とママから合格通知を頂戴することができたのです。

どちらがやっても大丈夫、つまりママがやってもパパがやっても大丈夫という意味なのですが、実はこれこそ『連携』だったのです。

家事も育児もママの方が上なのですが、それは今までママにやらせていたことに対する結果であり、本来はパパにだって同じことができること。

パパができることが増えれば、普段はママが中心にやっていることでも、万が一の時はパパが代わることが可能になるわけで、リスクヘッジにもなります。

また、普段のママの負担を減らすことができるわけですから、俗に言う「ワンオペ育児」を回避することだって可能となるわけです。

ましてや、我が家には発達障害を抱える子どもが2人いるわけで、子どもが成長して保育園や小学校へと活動の幅が広がる程『連携』は重要になってきます。

最近は僕が勤める会社の上司に、子どもが発達障害を抱えていることを相談したため、いろいろな手続きや見学による有給休暇の取得が随分と楽になりました。

発達障害を抱える子どもの子育てに理解を示してくれることも『連携』の一部だとしたら、広範囲の方々と連携していることになります。

いろいろな方からの連携に感謝しながら、より一層パパとママの『連携』を強固なものにしていきたいですね!