小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。

パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。

発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。

「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!

発達障害を抱える子どもたちのもう一つの学校「放課後等デイサービス」体験してきました!

小学生となってからの、放課後の時間に支援を行ってくれる「放課後等デイサービス」

下校時間に合わせて小学校へお迎えに行ってくれるとのことで、春からの小学校入学に合わせて利用を決意したわけですが、体験見学をさせて頂いたので、体験談として共有させて頂ければと思います!

この記事では、放課後等デイサービスを検討されている方に、見学に行くことの重要さやそこで何がわかるのかをご紹介します。

小学生となる発達障害を抱えた息子を支えてくれる「放課後等デイサービス」

自閉症スペクトラム障害を抱えた息子が、この春から小学校へ入学します。

我が家には3人子どもがおりますが、息子が小学生になることで、遂に3人とも家への帰宅時間や帰宅方法がバラバラとなってしまいました。

3月までは息子と妹は同じ保育園であるため、ママは車で送迎できるわけですが、息子が小学生になってしまうと、下校時間と保育園のお迎えの時間が被ってしまい、息子のお迎えには行けない状況となってしまうのです。

しかも駐車場確保の関係で小学校への送迎での車の使用は禁止されているため、息子のお迎えには徒歩しかなく、物理的に考えて「絶対無理」となってしまったわけです。

そこで目を付けたのが「放課後等デイサービス」であり、下校時間に合わせて小学校までお迎えに行ってくれるシステムを活用させて頂くこととなりました。

これで問題は解決するはずなのですが、まだ一つ大きな問題を抱えていたのです。

環境の変化が苦手な息子に放課後等デイサービスは馴染めるのか?

自閉症スペクトラム障害を抱えている息子ですが、息子は極端な環境の変化への対応が非常に苦手です。

およそ2年半通った幼稚園では最後まで教室になかなか入らなかったですし、転園した先の保育園も教室に入るようになったのは2日程度経ってからでした。

決まったルーティーンを好む息子にとって、環境の変化に抵抗があるのは自然なことですが、パパとしてはこれから長い間お世話になるであろう「放課後等デイサービス」のことは好きになってもらいたいもの。

そこで、放課後等デイサービスの体験見学に、ママだけではなくパパも同行させて頂くことになったのでした。

見学して拍子抜けしたアットホーム感!息子のワクワクドキドキが伝わってくる!

できれば他の利用者(息子の先輩にあたる小学生以上のお兄さんやお姉さん)もいた方が良いということで、特に利用者の多い金曜日の夕方を選んで頂いて体験見学へ。

息子の好き嫌いはほぼ「ファーストタッチ」で決まってしまうので、最初の印象にハラハラしていたパパ。

放課後等デイサービスの施設に着き、おもむろに車を降りた息子が下駄箱を確認してこちらを見てきたので、

「息子よ、好きに入って良いぞ!」

と言ってみたら、なんと息子が躊躇なく施設の奥へ吸い込まれていくではありませんか!

あれ、なんか幼稚園や保育園の時とは違うなぁと思って施設の中を覗いてみると、柔らかい雰囲気が広がっていました。

「この何とも言えないアットホーム感はいったい…!」

特別支援学校の見学で感じた不思議なアットホーム感と同じことを思い出し、アットホーム感の正体は『ウエルカムな雰囲気』であると確信しました。

施設の中で遊んでいたお兄さんたちは「え、誰?」という雰囲気を出すことなく、息子を自然に受け入れてくれていたのでした。

いったいこの雰囲気は誰が作っているんだろう?と疑問に感じましたが、その疑問はすぐに解決することになったのです。

心の底から「子ども好き」な職員さんのあたたかい雰囲気

放課後等デイサービスの施設見学にやってきたママと僕は、息子がすぐに施設の雰囲気に打ち解け、利用者であるお兄さんたちに遊んでもらっている姿に驚きを隠せないでいましたが、少し経って職員さんが声をかけてくれました。

「施設見学にお越しいただき、ありがとうございます!」

対応してくれた職員さんはとても若く、高く見積もっても20代後半の爽やかな好青年といったイメージでした。

職員さんは、放課後等デイサービスのサービス内容のことや、施設でやっている支援内容、利用できる曜日や時間など、いろいろなことを教えてくれました。

一通り説明を受けた後、少し雑談をしていると、職員さんが今の仕事を選んだ理由を教えてくれました。

「僕、子どもが大好きで、施設に通っている子たちが可愛くて仕方ないんですよ。まだ子どもはいないんですけどね」

この言葉を聞いて、僕は先ほど抱いたあたたかい雰囲気の出どころがわかった気がしました。

息子が最初に通っていた幼稚園は、お姉ちゃんが通っていたからという理由で入園させたのですが、息子には発達障害の疑いがあることを理解した上で入園を快諾してくれたはずなのに放置されることが多く、担任の先生が廊下で給食を食べさせようとした仕打ちを受けるほどずさんな教育を受けていました。

幼稚園は園児の数を確保したいために快諾しただけで、息子を心から受け入れようとしている先生はほとんどいなかったのです。

ずさんな教育を行っているとわかってから保育園に転園させたわけですが、新しい保育園では息子を常に守ってくれる先生がついており、息子はすぐに保育園に馴染んだのです。

そして今回、初めての放課後等デイサービスで息子が見せた施設への自然な溶け込み。

その場を管轄している大人が、どのような気持ちで場を作り上げているのか、その気持ちが息子の環境への対応の可否を決定づけているのだと気づいたのです。

息子は流暢に言葉を使うことができませんし、自分の気持ちをストレートに伝えるのはまだまだ苦手です。

しかしその分、環境への敏感さはずば抜けており、大人たちが作り出している雰囲気を敏感に感じ取っているのです。

今回の施設見学で、放課後等デイサービスの職員さんは、「真の子ども好き」であることが新たな発見となりました。

もし小学校がなかなか馴染めなくても、放課後等デイサービスがあれば、息子の精神の支えとなってくれるに違いありません。

息子には少しずつ家以外の自分の居場所を感じてくれたら良いなと感じた施設見学となったのでした。