小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。

パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。

発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。

「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!

親が抱える「発達障害や知的障害を抱えるうちの子どもは成長してくれるのか?」という不安。

発達障害や知的障害を抱える我が子は、果たして成長してくるのだろうか…?

これは発達障害や知的障害の診断を受けたお子さんの親はもちろんのこと、俗に言うグレーゾーンのお子さんの親も同じ不安があるかと思います。

僕の息子は自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱え、療育手帳も取得していますが、発達検査の診断を受けた時、同じ不安を抱いていました。

今回は、自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱えた息子が、どのような成長を遂げているのかを自らの体験談として共有していきたいと思います。

不安のきっかけは「できていたことが、できなくなってしまったこと」

乳幼児の時期というのは、どんどん自分でできることが増え、親としても著しい成長に毎日が喜びの連続となるケースは少なくありません。

しかし息子の場合、幼稚園入園までに「あいうえお、かきこくけ、さしすせそ」くらいはお風呂で練習していこともあり読みはマスターしていました。

しかし、幼稚園に入園してしばらく経つと、読めていたはずの「あいうえお」が読めなくなってしまったのです。

かつてできていたことができなくなるというのは、初めての経験だったこともあり思いのほかショックでした。

4歳児健診で相談した際も、「できていたことができなくなるのは、あまり良いことではないね」と言われてしまいました。

この時点ですでに発語の遅れが周りから見てもわかるようになっていたこともあり、一層不安が増したことは今でも覚えています。

果たして息子はしっかりと成長してくれるのだろうか…

不安を抱えたまま、幼稚園の入園を迎えることになるのでした。

なかなか成長してくれない我が息子に転機が訪れた!

幼稚園に入園してからというもの、周りの子どもたちと比較しては、なかなか成長してくれない息子の心配が募っていきました。

正確には、少しずつですが息子は成長してくれていました。

手づかみだったのが少しずつフォークに慣れていってくれましたし、日中オムツではなくパンツでいられる時間も長くなっていきました。

しかし、幼稚園の他の子どもはフォークではなく箸を上手に使いますし、日中は常時パンツで過ごしています。

周囲の子どもたちの成長が早すぎるのか、それとも息子の成長が遅すぎるのか、何かと悩みのつきない毎日を過ごしていました。

そんなある日、息子に転機が訪れます。

その転機とは「幼稚園から保育園への転園」でした。

小学校入学を半年後に控えた秋、より手厚い保育を受けるため、加配保育が受けられる保育園へ転園したのです。

すると、僅か一週間の間に日中パンツで過ごすようになってくれたのです!

発語も今までとは比べ物にならないスピードで増えていき、息子は笑顔で過ごす時間が増えたように感じました。

きっと発語が増えたことで、自分で感情を伝えることができるようになり、それにしっかりと加配の先生が反応してくれるという好循環が生まれ、成長のスピードが上がったのではないかと思っています。

親の心配をよそに、息子は毎日楽しく保育園に通い、いよいよ保育園の卒園式を迎えました。

今までは人前で立ったり、皆と同じことをやったりすることが大の苦手だった息子でしたが、皆と列を作って入場し、静かに先生の話を聞き、しっかりとお辞儀もできるようになっていました。

まさかここまで成長しているとはつゆ知らず(保育園の先生からは、返事をする練習をしている程度しか教えてもらっていませんでした)、思わずママと泣いてしまいました。

親の知らないところで息子は飛躍的な成長を遂げ、一人前の男子に成長してくれていたのです!

子どもの成長に必要なのは、成長を手助けしてくれる周りの環境!

今回の経験でわかったことは、まず第一に「自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱えていたとしても、しっかりと成長してくれる」ということです。

もちろん成長スピードには個人差がありますが、障害を抱えているかといって成長しないと決めつけるのは本人にとっても良いことではありません。

そして、子どもの成長には「成長を手助けしてくれる周囲の環境」が必要不可欠であることもわかりました。

実際に成長するのは子どもですが、成長のきっかけであったり、成長の幅を広げてくれたりと、成長のアシストをしてくれる大人の存在は非常に大きいと感じました。

もし今置かれている環境で、子どもが思うように成長できていないと感じているのであれば、一度環境の変化を検討してみるのも一つの手立てだと思います。

子どもの環境を変えられるのは、加配の先生でも診療クリニックの先生でもなく、パパとママの行動力しかありません。

子どもが充実した毎日を送られるように、そして毎日が子どもにとって成長できる毎日になるようにサポートしていきたいですね!