小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。
パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。
発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。
「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!
特別支援学校を息子と初見学!
特別支援学校とは様々な障害を抱えた子どもたちの為に設立されている学校です。
自閉症スペクトラム障害をもつ息子がどんな反応を示したのか?そして先生方の息子に対する反応はどうだったのか?
初めての見学ということで緊張しましたが、とても貴重な経験をさせて頂いたので、共有させて頂ければと思います!
お子さんの進学について地域の支援級か特別支援学校を迷われいる方の参考になると思います。
特別支援学校を検討した理由
半年後に小学校への就学を控えた秋、息子は発達検査にて自閉症スペクトラム障害の疑いがあるという診断を受けました。
行動面においては年齢相応のレベルにあるものの、発語が2歳児レベルだったことから知的障害の疑いも強まりました。
もしかすると地域の小学校の支援級に入るのも難しいかもしれないと医師から告げられました。
ゆっくりではあるものの、発語が増えてきて成長を感じとっていただけに、地域の小学校の支援級が厳しいかもしれないという診断にショックを隠しきれませんでした。
いずれにしても、息子の場合は療育手帳の取得が必要でした。
児童相談所での診断結果に今後の進路が委ねられることになったものの、事前に特別支援学校の見学を勧められました。
特別支援学校は自分にとっては未知で戸惑いもありましたが、息子が一番生き生きと過ごせる場所を見つけること。
それが親としての責務であると思い、息子とママと3人で見学に行くことを決めたのでした。
特別支援学校の先生の対応が神だった!
僕が住む地域にある特別支援学校は、所在する市だけではなく、周囲の市町村からも進学してくるため、思った以上に大きな規模となっていました。
小学部、中学部、高等部と一貫しており、また年々進学してくる子どもの数が増えているとのことでした。
子どもたちが使う下駄箱エリアはとても広く、まるでマンモス学校のような雰囲気でした。
電話で見学のやり取りをさせて頂いた先生に迎えられましたが、とても物腰の柔らかな雰囲気で、初めての場所には抵抗を見せる息子の緊張はあっという間にほぐれた様子。
先生はすぐに息子と同じ目線で言葉を投げかけ、息子の反応を全て受け止めてくれました。
その様子を見て、すぐに息子との心との距離が縮まっているのを感じました。
初めて会って1分足らずで、もう先生と手をつないでいる息子を見て、
「これが発達支援のプロなのですね…」
そう思わずにはいられないほど、先生は輝いていました!
特別支援学校は、手厚い支援で溢れていた!
簡単な自己紹介を済ませた後、先生は百聞一見に如かずといった面持ちで、すぐに校内を案内してくれました。
息子がもし特別支援学校に入るとすれば小学部となるため、小学部の1年生から6年生までの全ての学年の授業風景を順番に見せてくれたのです。
どのクラスを見ても、何人もの先生が付きっきりで子どもたちのサポートをしており、とても手厚い支援が行われていることを知りました。
先生からは、特別支援学校に通う子どもたちは、大抵自閉症スペクトラムを抱えていて、かつ重度の知的障害を抱えている場合がほとんどだと説明を受けました。
しかし、だからといって教育や授業が崩壊しているわけではなく、子どもたちは先生たちに支えられながら、
しっかりと座って先生の話を聞いたり、楽器を演奏したりと、地域の小学校と何ら変わらない学校生活を送っていたのです。
突然息子が教室に乱入してしまっても、取り乱す様子はなく、寧ろ笑顔で出迎えてくれたりして、とてもあたたかい雰囲気に包まれていました。
息子はすぐに雰囲気に馴染み、自ら椅子に座って、授業に耳を傾ける場面もありましたが、
先生たちも一人の児童のように扱ってくれて、息子は常時ご満悦で見学を楽しむことができたのです。
特別支援学校見学後、先生から衝撃の発言が…!
およそ30分にわたって全ての学年を見学させてもらい、応接室に通されました。
少し特別支援学校の現状や、地域の小学校や中学校との関わりについて説明を受けた後、はしゃぐ息子を見ながら、先生が言いました。
「息子さんがもしうちに入学してくれたら、きっとエースになるでしょう」
エース?どういうこと?
ママと目を合わせていると、先生が続けました。
今見学して頂いておわかりになったかと思いますが、
この特別支援学校に通っている子たちはほとんどが自閉症スペクトラム障害と重度の知的障害を抱えていて、コミュニケーションが満足に取れません。
しかし、この子は返事もできるし、簡単でも言葉のキャッチボールができる。
これは非常に大きいことなのです。
だから息子さんは地域の小学校の支援級に行けると思いますよ」
僕はこの言葉を聞いて、嬉しさが込み上げてきました。
今までいろいろな人に会ってきましたが、なかなか息子のことをしっかりと見てくれる人はいませんでした。
それは周りに自閉症スペクトラムや知的障害に対する知識がある人がいなかったことが原因なのですが、
息子のことを相談できる相手が身近にいないということは非常に心細かったのです。
しかし先生は、短い時間ながらも息子の行動や言動から特性を見極めてくれました。
僕は嬉しくなって、ママと一緒になって先生に息子の今までの生活のことをたくさん話しました。
その都度、先生はうなずきながら話を聞き、アドバイスをしてくれたのです。
そして最後に、
「いつでも困ったら連絡をください。いつだって相談に乗りますよ」
とあたたかいメッセージを送ってくれたのです。
こうして僕らは、話し合いの末、息子の進路を
「地域の小学校、つまりお姉ちゃんと同じ小学校の支援級」にすることに決めることができました。
その後、児童相談所での発達検査の結果、息子は知的障害が認められ、療育手帳B判定という最終診断が下されました。
後から知ったことですが、特別支援学校には、特別支援学校に通う子どもたちだけではなく、
発達支援のことで困っている人の相談役としての役割があるようです。
これから何か息子のことで困ったことが合ったら、迷わずに特別支援学校に相談に行きたいと考えています!
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