この記事では、現在お子さんの食育に悩んでいる方に向けて、発達障害のお子さんに対してどういった食育をおこなっていけばいいのかをご紹介します。

こだわりの強い息子にも通用する食育とは?

食育とは生きていく上で必要な知識であり、健康な身体を維持するためには欠かせません。

しかしそれがわかっていながらも、なかなか発達障害を抱える子どもに食育を教えることは簡単なことではありません。

ましてやこだわりの強い自閉症スペクトラム障害を抱える息子には、一筋縄ではいかないのが現状です。

食育についてどのような取り組みを行っているのか、今回は食育への取り組みについて共有していきたいと思います!

食育は将来の子ども健康のために必要不可欠…なのはわかっていますが

食育とは、食べ物を通じて健康を考え、偏った栄養摂取や朝食を抜くなどといった食生活の乱れや孤食や欠食などといった食事の環境を改善していくための教育です。

食べることは生きることに直結するわけですから、正しい食生活を送ることは健康にも繋がるわけですね。

僕も3児のパパとして、日々子どもの食生活には気を使っています。

毎朝の朝食は絶対に僕は用意していますし、ママも頑張って手料理を作って彩の良い食事を作ってくれています。

しかし、なかなか思うように食べてくれないのが悩みの種であり、お菓子はしっかり食べるくせに食事はしっかり残すという、何とも困った状況になっています。

特に自閉症スペクトラム障害と知的障害を持つ息子の場合、とにかく野菜が嫌いで、全くと言って良いほど野菜を食べてくれません。

息子の大好物のカレーに入っているジャガイモやニンジンは食べてくれるので、カレーの頻度を高くして野菜摂取量を何とか増やそうとしています。

「栄養価が高いから食べなさい」なんて理屈は通用しませんし、「美味しくない=食べたくない」という気持ちはとてもよくわかります。

しかしだからといって好き嫌いしても良い理由にはならないので、あの手この手で野菜を摂取する作戦を練っている毎日です。

最近、ピザの具に入っているタマネギやトマトを食べてくれるようになったので、好きな料理を増やして野菜との接触率を高くしようとしています。

ただ、息子が食べてくれる野菜の入った料理は脂質が高いものが多いため、偏食にも悩まされています。

ママが頑張って料理のレパートリーを増やそうとしてくれているので、僕もママのサポートをして息子の好き嫌いを改善すべく頑張っています!

食事の楽しさを知ってもらうべく、食事は皆で!を徹底しています

食育の問題の一つとして挙げられているのが、孤食や欠食といった食事の環境です。

自分が子どもの頃は「絶対に食事は家族皆で!」がモットーだったため、自分が親になってからもモットーは貫いています。

同じ料理を食べるとしても、一人で寂しく食べた時と、皆でワイワイ食べた時では、不思議と体への吸収量が異なると言います。

人間は「気持ち」で身体の調子が変化する不思議な動物なので、あながち正しいとも言えます。

人一倍こだわりの強い息子の好き嫌いが多かったとしても、食事を楽しいと感じ、気持ちよくご飯を食べてくれたら、ちゃんと体に栄養が行き渡って病気になるリスクは小さくなります。

まずは食事を楽しいと感じてもらうことが、食育の入り口なのかなと思っています。

また、「皆で食事」を強く意識させるために、ご飯やおかずをテーブルに運んだり、箸やフォーク、スプーンを運んだりするのは僕だけでなく子どもたちにもお願いしています。

ママが作ってくれた料理を、僕や子どもたちが運んで食事の準備をする。

皆で食事の場を作ることで、より「皆で食事」の意識を強くできるのではないかと思っています。

子どもたちは3人とも嫌な顔一つせず手伝ってくれるので、親の想いは通じているのかもしれませんね。

食育はなかなか教えるのは難しい!でも重要なのは食事の楽しさを肌で感じてもらうこと!

自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子にとって、食育の在り方であったり、食育の重要性を理解するのはまだ難しいかもしれません。

しかし、「食事を楽しむ」という生きていくために必要な最低限の行動については興味を示し、実際に家族皆で食事をとることには積極的な姿勢を見せてくれています。

放課後等デイサービスでのランチも友達や先生と一緒に楽しんでると報告をもらっていますし、家以外の環境でも食事を楽しんでくれて嬉しく思います。

なかなか好き嫌いが無くならなくて困っている一面もありますが、少しずつ改善できたら良いねとママと話しています。

何はともあれ、食育で一番大事なことは食事の楽しさを肌で感じてもらうことですから、第1段階はクリアしてくれているのではないかと思っています!