小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。
パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。
発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。
「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!
発達障害を抱える子どもには、手厚い支援を受けさせたいと思うのは親心です。
しかし、その一方で子どもに合った支援を受けさせるというのは意外に難しいもの。
知識や経験が乏しい親にとって、頼りになるのが「相談支援専門員」です。
実際に自閉症スペクトラムを抱える息子に合った支援を、相談支援専門員さんに相談してみましたので是非体験を共有していきたいと思います!
そもそも相談支援専門員さんってどんな人?
「相談支援専門員」と言われても、お世話になっていない人からすると、一体どんな人かわからない方の方が多いかと思います。
健常者であれば関わりを持つことはなかなかないかもしれませんが、障害を抱える人にとってはとてもありがたい存在です。
なぜならば、「相談支援専門員」とは、障害を抱える人や、その家族の生活に関わる全体的な相談や支援を行ってくれる人だからです。
簡単に言えば、障害を抱える人が、よりよい生活ができるように、自立した日常生活が送れるように、そして社会生活を満喫できるための手助けをしてくれる人のこと。
その専門知識を活かして、障害を抱える人にとってベストな支援を紹介したり斡旋したりしてくれるのです。
今はまだ6歳の息子ですが、子どもから大人になっても、ずっとお世話になっていく大事な人です。
そして息子だけではなく、僕やママ、そして兄弟の生活についても考えてくれるのも相談支援専門員さんのお仕事です。
障害を抱える人だけではなく、ずっと支えていく家族も幸せになってこそ、真の支援だと考えてくれているわけですね。
放課後等デイサービス手続きの橋渡しをしてくれた!
息子は小学生になる少し前から、近所の放課後等デイサービスにお世話になっています。
本人は放課後等デイサービスに行ける土曜日を楽しみにしているのですが、息子の楽しみを増やしてくれたのは、何を隠そう「相談支援専門員」さんでした。
相談支援専門員は相談支援センターに所属しているため、いろいろな相談支援専門員の方がいますが、僕がお世話になった方は対面を重視する方で、何度か我が家で話し合いを行いました。
普段自閉症スペクトラム障害を抱えている息子が、どんな風に家で過ごしているのかを見るのが主な目的ですが、その他にも兄弟との関わり方や、パパやママの様子を見る目的もあるようですね。
僕としては、発達障害を含めた障害に対する知識が豊富な相談支援専門員にいろいろ相談できるのが一番のメリットに感じました。
普段なかなか身近に相談できる環境にないので、貴重な機会かなと思っています。
相談支援専門員さんはとても物腰の柔らかい方で、すぐに息子もなつくようになりました。
発達支援学校の先生もそうでしたが、障害を抱える子どもに携わる職業の方って、基本的に皆さん物腰が本当に柔らかいです。
いつも手いっぱいな僕やママですが、彼らの雰囲気や姿を目指すべきなのかもしれませんね。
さて、一通り息子の様子を見た後、相談支援専門員さんは、近くで幾つかの放課後等デイサービスを紹介してくれました。
放課後等デイサービスはどこでも同じということではなく、規模の大きさや受け入れを行っている子どもの年齢も様々なようで、息子に合ったタイプの放課後等デイサービスを提案してくれたわけです。
「自閉症スペクトラム障害」と一言で言っても、100人いれば100通りの特性や特徴が存在しますから、放課後等デイサービスならどこでも良い!というわけにはいかないようです。
保育園や小学校と同じで、一度「苦手」と感じてしまうと、なかなか好きになれなくなってしまうのが自閉症スペクトラムの一つの特徴ですから、親としてもそれは避けたいというもの。
これから通うであろう小学校も放課後等デイサービスも、息子には「楽しいところ」として好きになってほしいところです。
このような親の心理に寄り添って、放課後等デイサービスを一緒に探したり、相談にのってくれたりするのは、本当に心強いことです。
また放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用する際にはサービスを利用する「計画書」が必要になるのですが、その計画書の作成など利用手続きに関わる書類の作成などもしてくださり、本当に助かりました。
相談支援専門員さんは息子だけでなく、家族の幸せも考えてくれる!
相談支援専門員さんといろいろ話してて感じたのですが、話の範囲は息子に限定しておらず、お姉ちゃんや妹ちゃんについてもいろいろと相談に乗ってくれました。
息子とどのように接しているのか、一緒に遊んだりするのか、一緒に笑ったりすることはあるのか等々、息子を取り巻く環境をとても気にしている様子でした。
相談支援専門員さんと話を進めていくうち、一人で遊んでいるお姉ちゃんに
「お姉ちゃんももっとママやパパに甘えたいわよねぇ」
と話しかけ、お姉ちゃんを気遣う話題になりました。
障害を抱えている子どもがいると、どうしても健常者の子どもは優先順位が下がってしまい、愛情が不足してしまう例が少なくないとのこと。
親としてはお姉ちゃんはしっかりしているから、と優先順位を下げてしまうわけですが、そうは言っても所詮は子どもなので、しっかりと愛情を注いでやらないと不幸にさせてしまうリスクがあるそうです。
そして親としても、たまに育児から解放されることによってストレス発散となり、また一緒に頑張ろうと気持ちをリフレッシュさせる効果があるそう。
放課後等デイサービスに子どもを預けることに対して、「育児を放棄している」とか「子どもがかわいそう」とかネガティブな発想を持つ人もいますが、決してそんなことはない、家族皆がイキイキと生活するためには有効な手段だと教えてくれたのです。
相談支援専門員さんは障害を抱える家族に寄り添って考えてくれるので、普段不安に感じていることや心配事を相談する良い機会になるはずです。
遠慮する必要はありませんので、是非いろいろと相談してみることをお勧めします!