生活リズムは息子本人が作ってくれることも!

自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱えた息子も、晴れて春から小学1年生になりました。

しかし入学式の日以降、およそ2ヶ月は休校になってしまい、掴みかけていた生活リズムはリセットされてしまいました。

6月からリスタートした新学期ですが、パパやママとしては小学校生活のリズムがちゃんと整うかどうかが不安なところ。

しかし、親の予想に反して、息子は自分で生活リズムを作ろうとしていたのでした…!

今回は、発達障害を抱える息子のの生活リズムについて、ご紹介していきたいと思います。

いよいよ始まった学校再開ですが…

新型コロナウイルスの影響で起きていた休校が一段落して、6月から子どもたちの一年がようやくスタートしました。

お姉ちゃんは小学3年生、息子は小学1年生、妹ちゃんは保育園の年中さん。

特に、自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子にとって、入学式以来一日も行くことができなかった小学校に対しては、すごく楽しみに…

「学校はいかない!学校はおわり!」

楽しみにはしていない様子でした。

入学式ではしっかりと参加でき、保育園の卒園式で見せた成長を感じられて嬉しかったのですが、やはり保育園や放課後等デイサービスでの楽しさの方が勝っているご様子。

最初の一週間は、一緒に歩くママに全部荷物を持たせたり、玄関で学校行かないと必死の抵抗を見せたりと、とにかく荒れ放題。

あまり長時間歩き続ける経験のなかった息子にとって、朝から30分以上も歩くのはとても困難だなとパパでさえ思います。

さぞかし小学校の支援学級では暴れてるんだろうなと思いきや、自暴自棄になるような激しさはないようで、どちらかというと「良い子」なんだそう。

家での普段の様子を知っている身からすれば、息子は相当我慢して頑張ってるんだなと新たに息子の成長を感じとることができました。

しかし、毎日の登校の体力的な疲れと、慣れない小学校での精神的な疲れが彼に襲いかかっているのは事実であり、毎晩のように夜泣きをしていました。

赤ちゃんのような長時間に渡って叫び泣くわけではありませんが、座ってすすり泣きしながら「ダメだよぉ…ダメだよぉ」と寝言を言うのです。

夜泣きはその日のうちに得た新しい経験や体験を整理している時によく起こると聞きますが、なるほど息子も一生懸命新しい生活を受け入れようとしてるんだなと感心してしまいます。

自閉症スペクトラム障害を抱えている子どもは、コミュニケーションをとるのが苦手とされていますが、それは健常者の立場から見た基準です。

しっかりと子どもの様子を見ていれば、すごくバリエーション豊かにいろいろと伝えてくれていることがわかります。

生活の変化から1ヶ月…確かに変わった息子の生活リズム

それから、1ヶ月が経ちました。

未だに出発前には、「学校いかないよ~」と言いますが、いざ出発となると、自ら帽子を被って玄関へ走っていきます(ランドセルはよく忘れますが…)

少し前までは、お風呂で「学校たのしい?」と聞くと「たのしかった」と言っていたのに、最近は「学校たのしいよ!」と過去形から現在進行形に変化しました。

まだそこまで文法に詳しくない息子なので、あまり深い意味はないかもしれません。

しかし、使う言葉が変わったということは、きっと何かしら彼のなかで変わったんだなと感じます。

生活のリズムが安定してきたのか、夜泣きは最近はありません。

休校中は体力が有り余っていたのか、なかなか寝つけられない様子でしたが、今は8時半になると自分から布団へ行くようになりました。

学校が再開した頃は、ママは息子の下駄箱まで付き添っていたのですが、最近は門の手前で

「ママ、もういいよ」

と自分から一人で学校の敷地内で入るようになったそうです。

息子の親離れ(?)にママはちょっと寂しさを感じているようですが、同時にたくましく思えるようになりました。

今までは一から十まで全部やらないといけなかったのに、今は自分で次の数字を自分なりに探すようになったようです。

子どもの生活リズムは親や学校など、周りの環境によって変えられてしまうケースがほとんどですが、その中で息子は自分で生活リズムを確立しようとしていると感じます。

健常児に比べたら成長の遅い息子ではありますが、最近はお当番を率先してやったり、足し算を習得したりするなど、親でさえ想像できなかった成長を見せてくれてます。

できることが増える楽しさをきっと息子は噛みしめていると思うので、これからも彼の生活を支えていきたいと思っています。