子どもを発達障害だと疑うのは、とてもつらいことですね。

認めたくない、将来への不安、まわりの理解、自分はどのように育てていけばいいのかなど、たくさんの不安があると思います。

そんな時は、ひとりで悩んでいるとますますつらくなってしまいますよ。

今回は、子どもが発達障害かもしれないと疑ったときにどこに相談をすれば良いのか?

そして、私の経験から相談をする前と後にこれをしておいて良かったこととその方法を記事で解説したいと思います。

この記事であなたが次の行動に移すきっかけになれれば嬉しいと思います。

まずは発達障害専門医療機関に行く

発達障害とネットで調べると多くの情報がありますが、大袈裟に書いてあったりデマだったりするケースが多いなと感じます。

事実、発達障害かどうかは、専門の医療機関でないとわかりません。

なぜなら発達障害といっても、たくさんの種類があるからです。

そして、ひとつの障害をもつ子もいれば、ふたつの障害が組み合わさっている子もいて、それぞれの性格のようにちがいます。

発達障害者のなかには、ほかの子よりも勉強ができたり、要領がよかったりして、違和感を覚えながらも、

「発達障害ではないかもしれない」と見過ごされる子もいます。

そして、そのまま大人になったときに、社会の常識やマナー、
コミュニケーションにつまずき、重症化するケースがあります。

早期療育をすることによりIQなどを高めることができることが医学的に証明していることから子どものときから適切なサポートができていれば、生きやすさが大きく変わっていきます。

そのためにも疑ったらなるべく早く正しい判断をすることが必要です。

そのために、専門の医療機関で診てもらいましょう。

そして、受診するところは、「児童精神科」や「児童思春期精神科」です。

発達障害にくわしい医師に診てもらうことが重要

発達障害の診断をした経験のある医師や、発達障害の専門医に診てもらうことが大切です。

なぜなら発達障害は、強迫性障害や不安障害、うつ病など二次障害を起こしていることがあり、精神疾患と間違われやすいからです。

正しい診断がされないと適切な処置ができず、発達障害が悪化したり、二次障害を引き起こしたりします。必要のない服薬も、からだによくありません。

だからこそ発達障害にくわしい医師が、病院に在籍しているかどうかは必ず確認しましょう。

また、発達障害は初診ではわからず、一度の治療で改善されるものではないので、医師と長く付き合っていきます。

そのため、話しやすく、信頼でき、小さなことでも相談しやすい医師を見つけることが重要となります。

発達障害専門医が見つからない時

発達障害にくわしい医師が見つからないときや、どこに相談したらよいかわからないときは、地域の自治体や保健所、発達障害者支援センターに相談してみましょう。

身内や信頼できる友達に相談したくなるかもしれませんが、おすすめしません。

「普通だよ」「子どもってそんな感じだよ」といわれたら、違和感を見過ごしてしまいそうになりませんか。

ですので相談するのは、発達障害の知識や理解が深いところにしましょう。

発達障害支援センターでは、発達障害がある子どもを理解する方法や、対応法をわかりやすく教えてくれます。

さらに、発達障害の専門医を紹介してくれたり、発達障害者が活用できるサービスや制度などを知ることができます。

けれど、地域によっては、十分な情報提供がおこなわれず、悩みが解決しないことも。また、利用者が多いため、何か月も待たされたという声も聞かれます。

そういったときは、発達障害の認定医を載せているWebサイトを活用するのもよいでしょう。

オススメ!発達障害の相談ノート

発達障害の相談や診察では、生まれたころの様子や、家庭環境などを聞かれます。

保護者からみた客観的な事実は、発達障害を正しく診断するのにとても役立ちます。

違和感を覚えたのは、子どもが、いつ、どこで何をしていたときなのか。

どのような様子が発達障害かもしれないと思ったのか。

診察や相談するときにハッキリと伝えられるよう、事前にひとつひとつ、メモをしておいてください。

その時の相談や診察を受けるときも、ノートや筆記用具をもっていき、必ず記録しましょう。

お子さんの発達障害を理解する方法や支援の仕方、問題のある行動が出たときの対応法を忘れないようにメモします。

そのメモを家族やまわりに見せることで、発達障害を説明しやすくなるというメリットと統一した関わり方が出来ます。

病院や相談先へもっていくと診察の参考になるものリスト

ノート・筆記用具、健康保険証のほかにもっていくとよいものをまとめました。

  • 気になる様子を書いたメモ医療機関では診察時間を長めにとっていますが、大事なことを話し忘れたり、すべて話しきれなかったりすることがあるので、必ず持参しましょう。
  • 母子手帳や連絡ノート、通知表母子手帳からは妊娠中や出産時の様子がわかり、連絡ノートや通知表からは幼稚園や学校でのふだんの様子を知ることができます。
  • アルバム、育児日記アルバムを見れば、赤ちゃんのころの様子がわかりやすいです。

また、育児日記には気になった点を書いていることが多いので、発達障害の特性を知る手がかりになります。

まとめ

「少し変わっているかも」と思うところは、大人になってなくなることは、めったにありません。

むしろ、ハッキリとあらわれてきます。

その違和感を見過ごすことが一番よくありません。

親にとってもつらいことではありますが、まわりとちがう孤独感、自己肯定感の低さから、どんどん「生きづらい」と悲しむのはお子さんもです。

発達障害の認定医に診てもらいましょう。

よい医師が見つからないとき、相談先がわからないときは、発達障害者支援センター、子育て支援センター、児童相談所などがあります。

ひとりで悩まないでください。

信頼できる専門家に相談すれば、きっと心が軽くなりますよ。