東京一極集中の影響もあり、大都市圏へ人口が集中しており、その影響で地方の人口が減少していることが、今の日本の改善すべき課題として、近年取り上げられています。

その影響もあり、人が多い地域や都市に住んでいる人は、人が密集していることもあり、余計に人混みが苦手になっているという世の中と言えるのかもしれません。

今回は、この人が多い場所が苦手になる原因や、その状態をそのまま改善できない場合、どうなってしまうのかについてのデメリットをご紹介させていただきます。

また、豊田市にある放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室では、人が多い場所が苦手で、改善が難しい状態を、独自の訓練トレーニングを通して、改善に向けた取り組みを提供しています。

この放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室のサービスにプラスして、他の改善策についても、ご紹介させていただきます。

これを読んで、人が多い場所が苦手な状態の改善に向けて、きっかけとなる一歩を踏み出していただければ幸いです。

「人が多い場所」の現状について

先述のように、現代の日本では、人口が大都市圏に集中しています。

これが、「人が多い場所」が苦手な人を増やしている大きな要因となっている可能性が高いと言えます。

これは、以下の要因が影響していると考えられます。

・男女ともに進学率が上昇

・大企業の多くが本社を東京23区内に構えている

このように、男女ともに進学率が上昇しています。公的機関の情報によると、1974年当時の日本の男女の進学率は、男性40.9%、女性13%であるのに対して、2017年では、男性55.9%、女性49.1%と男女共に進学率が上昇しており、特に、女性の進学率が大幅に上昇していることが分かります。

この進学率の上昇に伴い、就職に強いとされる大学も首都圏に集中しており、これが若い人の東京圏への人口流入に繋がっているものと推測できます。

さらに、就職希望の学生であれば、より安定した良い職場で働きたいという希望が高い一方で、大企業の多くが東京23区内に本社を構えているため、就職後も東京に住む方が、依然として多い状態にあると言える状況となっています。

(*注:2014年の統計では、東京都に約4,000社以上が本社機能を有しているとされています。一方、第2位の大阪で800社程となっています。)

こうした要因から、首都圏、特に東京の人口は増加傾向にあり、2016年度の段階で東京圏の人口は、約3,814万人となっており、世界の首都圏人口ランキングでも第2位のインド(デリー)の約2.645万人を大幅に抜いて第1位となっています。

このように、東京圏に在住している場合に感じる「人が多い場所」は、世界でも類をみないレベルの過密状態で感じる「人が多い場所」と言え、これに苦痛に感じることは、至って普通だと言えるのかもしれません。

この背景を念頭に置いていただいた上で、人が多い場所が苦手な状態を改善できないまま、放置してしまうとどうなってしまうのかについて、みてみましょう。

人が多い場所が苦手な状態を改善できない場合のデメリットとは?

では、人が多い場所が苦手な状態を改善できない場合のデメリットについて、みてみましょう。

働き口が少なくなってしまう

就職は今でこそ、多様な働き方が広まりつつあり、従来の正社員で雇用され、同じ会社で一生を過ごすというこれまでの常識が崩れつつあります。

そのため、人が多い場所や人混みが苦手であったとしても、仕事自体はWeb上で完結させることもできるようになってきています。

一方で、同じ職場でコミュニケーションをとって、仕事をしていくことも、より規模の大きな仕事や、社会的に重要な仕事を遂行するためには、今後も重要であると言えます。

例えば、看護士さんの仕事は、同じ病院内で患者さんの状態を改善させてくれる重要な仕事、いわゆるエッセンシャルワーカーとされています。

こういった人と接する仕事に携わりたいと思った時に、人が多い場所が苦手な場合は、どうしても人が多い場所で就業することとなるため、それに苦痛を必要以上に感じてしまうままだと、就職することが厳しくなってしまいます。

つまり、人が多い場所が苦手なまま成人したとしても、仕事自体は場合によっては、困ることはないと言える環境にあると言えますが、就職口の範囲を狭めてしまう可能性が高いとも言えます。

そのため、お子さんの将来性を広げるためにも、人が多い場所に苦痛を感じるという状態は、出来れば改善させておいた方が良いと言えますね。

社会的に孤立してしまう可能性が高い

誰でも人が多い場所が好きという人は、あまりいないと言えるのかもしれません。しかしながら、学校生活では、部活などの集団生活を通して、同じ目的をもった仲間とどれだけ貴重な時間を過ごせるかが、お子さんの将来性に大きく影響していくものと言えます。

そのため、大人になる前にこういった経験をしている人と、そうではない人には、ある種の人に対しての見方や接し方が違ってくると言えます。

もし、学生の頃から、あまり人と接しておらず、いわゆる集団生活になじめないまま大人になってしまった場合、そのまま社会的に他者との接触する機会をはじめる前から拒絶してしまい、結果として社会的に孤立してしまう恐れがあります。

これが行き過ぎると、いわゆる引きこもりの状態となってしまい、お子さんの生活力も低下してしまう可能性があります。

そのため、人が多い場所が苦しい状態であっても、孤立せずに済むレベルにまで改善できていた方が、社会問題化している大人の引きこもりのレベルにまで発展してしまうことを防げると言えます。

価値観が狭まってしまう可能性がある

現代はこれまで以上に多様な価値観を認め合う社会、いわゆるダイバーシティ経営が企業の経営者側や学校の運営者に求められています。

背景としては、トランスジェンダーの方などの偏見の解消に始まり、国籍による差別の撤廃など、これまでの常識とされていたあらゆる差別的な認識を改めた方が、より良い経営及び社会になっていくとされています。

このような状況は、今後、SDGs(持続可能な開発目標)の流れにも沿う形と言え、広まりをみせていくものと推測されています。

このため、人が多い場所が苦手な場合、そもそも人と触れ合う機会が、極端に少なくなってしまうので、多様な価値観を認め合うという姿勢から、遠ざかってしまう可能性があります。

むしろ逆に、他者の意見にあまり耳を貸さなくなってしまう恐れがあり、自分の意見がほとんど正しいという独善的態度に繋がりかねないと言えるのかもしれません。

こういったデメリットが発生してしまう可能性を考慮した上で、できれば、人が多い場所でも堂々と自分を魅せることができる方が、お子さんの将来性を広げてくれると言えますね。

では、具体的な改善策をみていきましょう。

人が多い場所が苦しいという状態を改善するには?

人によってその程度は様々であると言えますが、一般的な改善策をみていきましょう。

読書をして、人の心情などをイメージしてみる

読書を通して、視野を広げることができます。

例えば小説では、人の心理描写を描いている作品も多く、まずこういった人が多い場所で悩んでいるという人が、自分だけではないということが分かるかと思います。

他にも、紆余曲折を経た人生経験談などを執筆している本もあり、本を通してイメージを広げることで、今の自分の悩んでいることが、意外と小さいことだと思えるようになります。

そのため、人が多い場所が苦しい状態が改善できるとまではいかないまでも、それを内包したまま、以前よりも前向きに日々を過ごすことができるようになる可能性が高いと言えます。

つまり、人が多い場所にいたとしても、自分を見ている人は実際にはほとんどいないということに気付けるかと思います。

これらより、まずは自分の好きなテーマからでも良いので、読書をしてみることをオススメ致します。

人が多い場所でバイトをしてみる

例えば、ティッシュ配りというバイトをやってみると分かりますが、多くの人がいる中で、声を出してティッシュを配ることで、お金を得ながら、人が多い場所が苦痛になるという状態を改善させることにも繋がるかもしれません。

他にも、スーパーのレジのバイトは、混雑期は、お客様がずっとお会計を待って並んでいます。この時に仕事に集中できれば、人が多い場所でも同じように集中力を持って、物事に取り組めるようになります。

これらのバイトを通して、人が多い場所に居たとしても、自分をみていない人が多いということが、実体験として分かってくるので、逆に、人前でも特に問題なく行動できるようになる可能性があります。

逆に症状が悪化してしまう場合は、すぐに辞めて違うバイトをしても良いかもしれません。アルバイト自体、同年代の友達も作りやすいので、悩みを共有することで、改善していく可能性もあります。そのため、改善に向けた取り組みとしては、試してみる価値はあると言えますね。

専門の訓練サービスを活用してみる

豊田市にある放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室では、こういった人が多い場所に苦しんでいるお子さんに対して、有効なサービスを提供しています。

事例としましては、人が多い場所が苦痛で、最悪、自傷行為にまで至ってしまっていたお子さんや、パニックを起こして被害が出る事態にまで陥っていたお子さんを対象に、効果的な訓練サービスを提供し、実際に改善することに成功しています。

具体的には、お子さんが安心して落ち着ける場所を、事前にスタッフと相談して決めておき、避難場所を確保するようにしました。このことで、これまで人が多い場所が苦痛で、人が多い場所に入ることすらためらっていたお子さんに、避難先が確保できたことで、心の余裕ができるようになりました。結果として、人が多い場所にいても、苦痛に感じることがあれば、数分だけその避難場所で落ち着くことで、徐々に人が多い場所にも出られるようになっていきました。

このように、家庭内でこれらの改善まで実現させる環境を整えるのは至難の技と言え、効果的な訓練をお子さんに受けてもらい、着実に人が多い場所にも問題なく日常生活を送ってほしいと思っている場合は、ぜひ合同会社ポラリスが提供する訓練サービスを、活用してみることをオススメ致します。

まとめ

現代では、いわゆる健常な人という定義が難しくなってきているのではないかと思っています。

それは、スマホの保有率にみても分かるように、人と接すること自体があまりない環境自体が発展してしまっていることも一因として挙げられます。

一方で、先述のように人が多い場所は、東京圏ではより顕著となってきており、人が密集しやすい環境にいながら、人と接する機会が極端に少ない、いわゆる無縁社会の到来の遠因となってきています。

この状況下において、人が多い場所でも周囲を過度に気にすることなく、自分のやりたいことや、したいことに集中して、満足した人生を過ごせるようになるためにも、改善に向けた取り組みを通して、ぜひ人が多い場所でも、普段と変わらずに健康に過ごせるようになっていただければ幸いです。

放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室では、人が多い場所が苦手な状態を、着実に改善していける訓練サービスを提供しています。

もし、読書やアルバイトなど自助努力でも改善が難しい場合は、ぜひ放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室のサービスを活用してみることをオススメ致します。