数は物事の大小を把握する上で、非常に重要な概念であり、これを理解することは、実社会で生活していく上で必須と言えますね。
例えば、お買い物をする際に、買おうと思っている商品が他店よりも、安いのか高いのかは、特に主婦の方は感が鋭いと思います。
このように、ある対象物は数を通して表現されているのが、現代社会の特徴でもあります。
そのため、この数の大小を理解することが難しい場合は、少しでも改善できるようにしておいた方が良いと言えますね。
今回は、この数の大小を理解できるようにどう取り組んでいけば良いのかについて、ご紹介させていただきます。
併せて、数の大小を認識することの重要性や、もし数を理解できなかった場合はどうなるのかについても、ご紹介させていただきます。
これを読んで、数の大小の理解への改善に向けた第一歩になっていただければと思います。
数字が特に重要視される現代
数というと、1,10,100・・・と単位があって、それを基に、ある対象物の大小を判断するようになっています。
身近な例で言えば、最近では、各種SNSの台頭によって、一部の人はフォロワーの数を重要視しています。
また、企業の財務諸表では、全て財務状況は数字で表示されており、この数字を基に、どれくらい儲かっているのか、あるいは、どれくらい伸びているのかなどを、投資家は判断する傾向にあります。
また、会社員で特に管理職に昇進すると、従業員の労働生産性を高めるために、業務分析をして、コストと見合った働きをしているかどうかを、この数字を用いて分析し、指導することになります。
このように、身近な例から、仕事まで、私たちの生活は何らかの指標を、数字で表現することが多くなっています。
この傾向はITなどの発達により、よりスマホやPCの画面を通しての数の認識が必要となってきており、今後も拡大していく社会になっていくと推測できます。
そのため、自分が閲覧している情報の基となる数が、大きいのか小さいのかといった判断以上に、どういった意味を持っているのかについての理解も必要になってきています。
数の理解は、今後も益々重要になっていく時代という認識をまずはもっていただいた上で、まずは、数の大小が理解できない場合のデメリットをみてみましょう。
数の大小が理解できない場合のデメリットとは?
では、まず数の大小が理解できない場合のデメリットについて、みてみましょう。
仕事でのミスが増えてしまう可能性がある
数の大小が理解できないと、仕事でのミスが増えてしまう可能性があります。
例えば、物流の仕事に就いた場合、どれくらいの容量があるのかは、書類などの情報を通して、数字を用いて表示されています。
実際に貨物が到着する前に、この貨物の大きさを基にイメージして、4t車や2t車など適切な大きさの車両を手配しなければならない場合もあります。
この手配の際に、数を基にした貨物のイメージが出来ていないと、最適な車両を手配することは、当然できません。
これは、物流の仕事での数を用いた判断の例ですが、他の仕事でも同じように数のみの情報で、作業しなければならない業務も数多くあると言えます。
このため、数の大小を理解できない場合は、仕事をする際、適切に業務を遂行することが難しくなってしまい、最悪の場合、大きなミスとなってしまう可能性が高くなっています。
では、次のデメリットをみてみましょう。
無駄な出費が増えてしまう恐れがある
数の大小が理解できない場合は、無駄な出費が増えてしまう可能性が高くなっています。
先述の事例のように、数の大小が理解できない場合、ある対象物の購入の際に、その金額が大きいのか小さいのかを判断することが難しくなってしまう可能性があります。
そのため、自分が好きな物を金額の大小に関わらず購入してしまう可能性があり、結果として無駄な出費が増えてしまう可能性が高くなってしまいます。
この影響で、自分でお金の管理をすること自体が難しくなってしまうので、自立した生活も困難になってしまう恐れがあると言えますね。
では、最後のデメリットについて、みてみましょう。
人間関係にまで悪影響が及ぶ可能性もある
これは、先述のデメリットの2つが実際に起きてしまった場合、人間関係にまで悪影響をもたらしてしまう可能性があります。
例えば、仕事上のミスが続いてしまい、職場の信用を失くしてしまったり、お金を貯めることができずに、友達から借金をしてしまったりといった場合、人間関係自体が破綻してしまう恐れがあります。
これは、数の大小の理解ができないまま、実生活を過ごしてしまった場合に考えられることで、折角、人格的に優れていたとしても、その良さを充分に活かすことができないままとなってしまいます。
これらのデメリットを回避あるいは、克服するためには、出来れば子どもの頃から改善しておくと良いと言えますね。
大人と違い、脳の成長過程でもある子供の内に、数の認識を正しく理解してもらった方が、より早期の改善が見込めると言えるからです。
では、この点を踏まえた上で、どうやって改善すればよいのか、具体的な改善策をみてみましょう。
数の大小が理解できない場合の改善策とは?
では、数の大小が理解できない場合の改善策について、みてみましょう。
小学生用の算数から解き直してみる
社会人の学び直しが声高に叫ばれている現代ですが、障害者の方たちだけではなく、健常者と言われる人たちにも、この学び直しが必須となってきています。
例えば、社会人であっても、中学生レベルの数学の問題を解けない大人が想像以上におり、これが問題となっています。
これは大学という箱の作りすぎが問題となっていますが、これは今回の話とは別の話になるので、割愛させていただきます。
数の大小が理解できない場合に、まず取り組むと効果が見込めることとして、まず、小学生用の算数の問題を解き直してみることをオススメ致します。
本屋さんや図書館などで、費用を抑えて、取り組むことができるので、取り組みやすいと言えますね。
また、お子さんが分からない問題があった場合は、親が教えてあげることで、より早く理解できるようになります。
もともと、数の大小が理解できないところからのスタートなので、足し算、引き算からスタートし、徐々に掛け算と割り算が出来るようになるとより良いと言えますね。
では、次の改善策をみてみましょう。
家計簿アプリを使用してみる
これは大人でも使いやすいアプリですが、子どもの内から、このお金の管理を覚えてもらう一環として、家計簿アプリをお小遣いの管理の範囲で活用してもらっても良いかもしれません。
この家計簿アプリは、基本的に無料でインストールできるので、スマートフォンをもっていれば、すぐに使用開始することができます。
使い方としては、お小遣い用の銀行口座を開設させ、その口座と家計簿アプリを連携させます。
この連携させたアプリで支払った際に貰えるレシートを読み込ませることで残高確認が行えるので、今回の出費でお金がどれくらい減って、あとどれくらいお金が残っているかをすぐに確認することができます。
また、月や週に1度見直してもらうことで、いつ、何を、どれくらいの金額で使ったかを認識してもらうようにして、お金の管理意識を持ってもらいます。
お子さんが中学生や高校生など、ある程度の年齢の場合には、お金を使用する機会も増えるため、この家計簿アプリを使用してもらっても良いかもしれません。
では、3つ目の改善策をみてみましょう。
専門の訓練サービスを活用してみる
数の大小がどうしても自助努力では改善できない場合は、専門の訓練サービスを活用してみても良いかもしれません。
例えば、豊田市の放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室では、就労準備型・生活訓練型放火等デイサービスとして知的障害の方や、発達障害の方を対象に、お子さんの働く力を向上してもらう訓練サービスを提供しています。
今回の数の大小が理解できない場合にも、改善が見込める有効なサービスを提供しています。
具体的な事例として、1~300までの数字マグネットを作成し、夏休み中、毎日30分ひたすらホワイトボードに並べて、貼っていく作業を繰り返しました。
この反復練習の効果で1~300の数字の大小に対する認識が出来るようになったら、今度は、10、20、30、40・・・400のマグネットや、1、10、100、1,000のマグネットで色々なパターンを用いて、ひたすら数の大小が大きい順に並べる練習を繰り返しました。
もちろん、はじめは1人では出来ないので、支援スタッフと一緒にこの練習に取り組んでもらいました。
その結果、夏休み後半には、1人で並べられるようになり、その後の計量の作業についても、デジタルの測りを使って行えるまでになっています。
このように、ポラリス合同会社では、知的障害の方や、発達障害の方の働く力を向上させる訓練プログラムを豊富に揃えています。
これまで10人中、9人が満足している高い満足度を誇るプログラムとなっており、主にコミュニケーション能力に重点を置いたソーシャルスキルトレーニング(SST)と、日常生活の基盤となるライフスキルトレーニング(LST)の2つが訓練サービスの中心となっています。
このように多様な訓練サービスを揃えているので、数の大小が理解できない場合以外にも、何らかの障害で今後のお子さんの成長に不安のある方なども、1度放火等デイサービスPolaris(ポラリス)教室の訓練サービスを受講してみても良いかもしれませんね。
まとめ
数の大小が理解できない状態をそのままにしてしまうと、大人になってから、仕事上のトラブルや、お金のトラブルを引き起こしてしまう恐れがあります。
結果的に、周囲の人たちの信用を失ってしまうので、人間関係を上手に作れないことにも繋がりかねません。
そのため、子供の内から、数の大小を理解してもらうことは重要です。
改善策としては、自助努力や家庭内での取り組みによって改善できるものと言えます。
しかし、個人の努力や家庭内だけでの改善は限界もあると思いますので、その際は、ぜひ今回ご紹介させていただいた放火等デイサービスPolaris(ポラリス)教室が提供する専門の訓練プログラムなどの外部サービスを活用して、改善に取り組んでみても良いかもしれませんね。
また、数の大小の理解ができた上で、数だけでは理解できない、あるいは数だけではその価値を見出すことができないけれど大切なことが、世の中にはたくさんあります。
そのため、数の大小を理解した上で、数だけではなく、社会への理解をより深めていけるようになっていただければと思います。