集中力は勉強や仕事など大事なことをするために欠かせないものです!
子どもの集中力を下げる原因
発達障害だけが集中力を下げる原因とはなりません。
発達障害をもつお子さんでも、勉強などに本来の集中力をフルに使うことができている子もいます。
子どもの集中力を下げる原因を確認し、どんどん能力を伸ばせるようにしましょう。
外の光や音…外的刺激
ADHDは気が散りやすく、まわりの環境に左右されやすいです。
そのため勉強するスペースにおもちゃやゲームが置いてあると、勉強がイヤになって投げ出してしまうことがあります。
自閉傾向の場合、感覚が過敏になっている子もいるので、窓からの日差しや、まわりの音が気になって集中できないということが考えられます。
生活の乱れ
睡眠不足や、朝食を抜くなど不規則な食生活は、集中力を一気に下げます。
お子さんの体調はどうですか?「よく眠れない」と言っていたり、偏食をしたりしていませんか?
とくに睡眠不足は多いので、就寝時の環境を整えたり、不安要素を取り除いたりと注意が必要です。
スマホやゲームのしすぎ
ゲームは子どもの気を引くための映像やしくみを盛り込んでいます。
発達障害があるとゲームにのめり込みやすく、すばらしい集中力をすべてゲームに費やしてしまうことがあります。
スマホはSNSもあり、友達からのメールや通知が気になり、集中力が切れてしまう原因に。
子どもの集中力を上げるためにすべきこと
不規則な生活を正すことは第一です。
しかし、よく眠れないといった問題や偏食はそう簡単に治るものではありません。
いつもお世話になっている医師さんに相談しましょう。
家族が普段できる対応策は以下となります。
スマホやゲームのルールを決めておく
スマホやゲームをあたえっぱなしにせず、ルールを設けましょう。
小学生のときは集中力を伸ばすために大事な期間です。
小学生のお子さんがスマホをさわるときは、リビングなど親がいる場所にしたり、ゲームは○時間と決めたりしましょう。
気が散りそうなものを見えなくする
勉強にとりかかる環境に配慮してあげることも必要です。
感覚過敏をもつお子さんには、窓の光が入らないところにしたり、パーテーションで仕切ったりして余計な刺激をへらします。
ADHDの子も同じく、余計な刺激をへらし、スマホやゲーム、おもちゃなど気が散りそうなものを勉強スペースに置かないようにしましょう。
興味をわかせる工夫をする
ADHDの子は課題がむずかしかったり、つまらないと感じたりすると、勉強を放り出してしまいがちです。
まずはシンプルで問題数が少ないプリントから始めると良いでしょう。
解くことができた喜びや達成感を味わってから、徐々に難易度を上げていきます。
またはゲーム要素を取り入れたり、ごほうびを用意したりして興味をわかせ、「やりたい!」と子どもに思わせられると成功です。
子どもの集中力を持続させるコツ
①スマホ・ゲームのルールを決めておく
②気が散りそうなものを排除
③興味をわかせる
以上3つのほかに、お子さんの集中力について知ったり、声がけをしたりすることも大切です。
「声がけをすると逆に勉強したくなくなる」と、よく聞きますが、大事なのは声がけのタイミングや内容です。
子どもの集中力を持続させるコツを見ていきましょう。
①集中力が切れる前兆を知る
お子さんの集中力が切れそうだと思ったとき、どんな変化がありますか?
・ソワソワしはじめる
・外を見始める
・問題を解答する速さが落ちる
・手遊びをする など
このような動作があらわれたとき、親は注意しがちですね。
しかし、一度集中が切れたときに叱られると、子どもはイヤな思いをしますし、ムリヤリ集中を取りもどすのも困難です。
集中力が切れたときは注意せず、その動作を覚えておきます。
②集中力がもつ時間を知る
勉強をさせたあと、何分に「動作」が出るのか、確認してみてください。
得意な問題や科目があると長く続きますし、苦手な科目があると短くなる傾向があるでしょう。
そのほか体調であったり、環境に左右されたりすることもあります。
さまざまな科目や問題形式の勉強をさせて、どのぐらい集中力が続くか、平均的な時間を測ります。
③集中力が切れる前に声がけをする
「この課題には〇分ぐらいで集中力が切れる」とわかったら、〇分に動作が出る前に声がけをしてください。
集中力が一度切れたあとに取りもどすのではなく、切れそうになる前に取りもどす方が簡単だからです。
また「集中しようね」といった注意ではなく、「集中してるね、えらいね」「休憩しようか?」といったように、ほめたり、前向きな言葉をかけたりします。
集中できなかったという失敗を知らせるのではなく、集中できた成功体験を増やして、
「勉強に集中すること=楽しいこと・気持ちの良いこと」と教えましょう。
まとめ
子どもの集中力を上げる方法は、
①正しい生活習慣
②スマホ・ゲームのルールを設ける
③勉強する環境に配慮する
④興味をわかせる工夫をする
⑤集中力が切れる前兆を知る
⑥子どもの集中力の傾向や時間を知る
⑦ほめたり前向きな言葉をかけたりして成功体験をつくる
発達障害のお子さんは集中力に課題がありますが、興味あることや得意分野にすごい集中力を見せることがあります。
実際に発明者や科学者、偉人にはそういった超集中力を発したエピソードが多くありますね。
お子さんのすばらしい集中力を勉強や課題、仕事など大事なところに活かせるよう、サポートしましょう。