小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。
パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。
発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。
「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!
発達障害を抱える子どもがいると、どうしてもその子に付きっきりとなってしまいますが、その一方で気を付けないといけないのが「他の兄弟姉妹へのケア」です。
我が家は健常者のお姉ちゃん、自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱える息子、そしてグレーゾーンな妹ちゃんの3兄弟となっていますので、今回は我が家の子どもたちの接し方についてご紹介したいと思います!
事件は突然起きた!お姉ちゃんの不満爆発!
我が家には自閉症スペクトラム障害を抱える息子に、超低体重で生まれたことによる発達支援を受けている妹ちゃんと、3人兄弟のうち2人が療育を受けています。
年齢相応の知識が備わっていないため、何かと大変なのですが、小さくても毎日成長してくれる姿を見て、パパもママも温かい目で育児に励んでいます。
一方、3兄弟の中で唯一の健常者であるお姉ちゃんは、特に勉強でつまずくこともなく、至って普通の学校生活を送っていました。
なかなか宿題をやろうとしなかったり、お風呂入ることを拒んだり、弟や妹の方が率先してやるようなことも持ち前のワガママを炸裂させる困ったお姉ちゃんだったのですが、ある日ワガママを叱ったところ・・・
「弟や妹には怒らないくせに、どうして私だけ怒るの!」
と逆にお姉ちゃんの怒りが爆発!
お姉ちゃんの怒りをきっかけに、子どもたちへの接し方を反省することになるのです…
平等のつもりが平等じゃない!?難しい「前提」の差
パパとしては、お姉ちゃんに対して息子や妹ちゃんと同じように接しているつもりでしたが、実際にお姉ちゃんに聞いてみると、全然違うとのこと。
例えば朝のお着替え。
お姉ちゃんの場合、いつまでも着替えないと注意をされて、着替えてもパジャマを洗濯カゴに入れないと注意されます。
一方、息子や妹ちゃんの場合、いつまでも着替えなくても注意されず、自分で着替えることができたら褒められ、パジャマは脱ぎっぱなしでもパパが洗濯カゴに運んでくれる。
「ほら、全然違うでしょ!?」
いや、それは幼い保育園児や小学1年生と、大きくなった小学3年生の違いなのでは?と食い下がってみましたが、お姉ちゃんが言うには「私が弟や妹と同じ年だった時にも、同じような感じだった」と言われてしまいました。
お姉ちゃんは2歳の頃から着替えは一人でできたし、ましてや健常者。
そういった意味では、『お姉ちゃんはできて当たり前』という前提があったとも言えます。
そして弟や妹に関しては、療育が必要な身として考えれば、一つ自分でできるということが、どれだけ素晴らしいことか!という考え方になります。
今までずっと手をかけなくてはいけなかったことが、少しずつ手を離れていくことに、寂しさを感じるとともに成長を感じられずにいられません。
つまり、息子や妹ちゃんに対しては『一人でできなくても仕方ない』という前提があるということです。
自発的な行動を促すには、とにかく褒めることが重要で、自分を否定するようなことは言ってはいけないというのが原則ですし、頭ごなしに怒ったところで何の前進にもならないという経験もありますから、そこまで強く注意することもありません。
しかしふとお姉ちゃんのことを考えると、実はその考え方って健常者のお姉ちゃんにも同じことが言えるのではないか?と気付いた自分がいたのです。
「褒める」は子どもの自己肯定感を刺激する!
いつも息子や妹ちゃんのことばかり褒めるけど、お姉ちゃんのやることは全てが当たり前だと思って褒めてこなかったのではないか?
同じように褒めることこそ、『真の平等』なのではないのか?
年齢も知識レベルも違うわけですから、注意することはバラバラです。
でもちゃんとできたら「褒める」。
これは健常者とか発達障害とか関係なく、子どもであれば誰でも嬉しいことなのですから、平等に褒めてあげることが大切なんだと反省したのです。
それ以来、ちょっとしたことでもお姉ちゃんのことを褒めるように心がけました。
宿題をやることは当たり前ですが、自分のために勉強に励むことができることは褒める意義のある素晴らしいことです。
お風呂に入ることは当たり前ですが、体を清潔に保つことは褒める意義のある素晴らしいことです。
一つ一つは小さくても、褒められることで「自己肯定感」の刺激にも繋がりますので、もしあまり褒めてないなと感じたら、是非小さなことでも褒めてみることをおススメします。
大したことをしなくても、周りから見れば当たり前だと感じることだって構いません。
大事なのは正しいことを行っていることを認めてあげることなんですよね。
ちなみに、これはママに対しても同じことが言えます。
ただしママに対しては「褒める」というより、パパのため、子どものため、そして家族のためという意味合いが強いでしょうから「感謝」の方が合っているかなと思います。
僕は普段朝から晩まで仕事をしていますから、日中の育児はすべてママに任せてしまっています。
ですから、仕事から帰って、日中の子どもたちの様子をママから聞いたら、
「いつもありがとうね、ママ」
という感謝の気持ちを伝えるようにしています。
言葉は不思議なもので、思っているだけよりも口に出した方が何倍も伝わりますので、是非言葉で伝えてくださいね!
パパが家族を思いやることができれば、間違いなく家族は幸せを感じるはずですから!