発達障害の方や、知的障害を有するお子さんがいる場合、成人後、社会的に生活していけるかどうか不安になることがあるかと思います。

また、就業し、独り立ちできるのかどうかも併せて心配になることがあるかもしれません。

Polaris(ポラリス)教室では、こういった発達障害や知的障害を抱えるお子様を対象に、将来障害があっても生活及び就業していけるように訓練する多彩なプログラムを設けています。

今回は、お金の計算に関する内容を記事としてご紹介させていただきます。

この記事を読めば、今後お子さんが障害を抱えていたとしても、お金の計算が出来る方法を知ることができ、社会生活を円滑に営むことが出来るように準備することが出来ます。

お金の繰り上がりと繰り下がりが理解できないとどうなるか?

ではまず、お金の繰り上がりと繰り下がりを理解できない場合、どういった支障が生じるのかみてみましょう。

お金の管理ができなくなる

お金の繰り上がりと繰り下がりを理解できないまま、放置してしまうと、成人後にもお金の計算が出来ない為、成人後に就業して収入を得たとしても、お金の管理が出来ないことに繋がります。

その為、貯金が出来なくなる可能性が考えられ、借金を背負うことになる恐れがあります。

社会人として、親元から離れ、働きながら生活していく為には、お金の管理ができないと、仕事が仮にうまくいっていたとしても、生活の基盤を確立することが困難となる為、最悪の場合、失職する可能性も考えられます。

その為、出来れば成人になる前にある程度、この障害は改善させておいた方がよいと言えるでしょう。

余計な支払いが増える

お金の管理が出来なくなることに関連して、モノの価格を判断して、購入することが難しくなり、高額商品を購入してしまう可能性もあります。

その為、余計な出費が増えてしまい、その分、お金が貯まりにくくなってしまう恐れがあります。

事務系の仕事に就けない

世の中にはいろいろな職種がありますが、一般事務の仕事に携わりたいと思った時に、お金の計算がどうしても必要となります。

例えば、給与計算の補助や、会社及び従業員の支払いに関して携わることになるので、お金の計算が困難な場合、一般事務の業務に就業することが難しくなってきます。

大手企業では、障害者雇用枠を定めているため、障害者の方にとってチャンスがある求人制度を設けている企業も少なくありません。

このせっかくのチャンスを逃さない為にも、できるだけ改善できる障害は、改善しておくべきだと言えますね。

大人になってから認識力を改善させるのは困難

脳の発達過程において、一般的に神経細胞の成熟は、0歳~2.3歳の間に急速に進み、10代半ば~20代前半にかけて完成されていくと考えらえれています。

従って人間の脳は、生後20年程度をかけて発達し続けていくものと考えられています。

特に、高次脳機能に関する前頭葉の発達は、4.5歳~20歳の間に活発化し、記憶、理解、思考、情緒が成熟していく期間とされています。

この為、幼少期から青年期の脳は発達が未成熟の為、不快な気持ちを上手く表現したり、我慢したりすることが困難となっています。

生育過程の脳機能に関してみてきましたが、発達障害や知的障害の脳に関しては、この脳機能の発達に何らかの障害が発生しているとされています。

この為、脳機能の発現が活発化及び成熟化する4.5ヶ月~20歳の間に、脳機能の障害を改善させることができれば、大人になってから、支障をきたすことがほとんどなくなっていくものと考えられています。

一方で、改善させることが出来ずに、成人してしまった場合は、脳の発達が成熟してしまっていることから、障害を改善させるには、子どもの頃に比べると大幅に時間がかかってしまうと考えられています。

これらの為、子どもの段階で、数的理解力に難がある場合は、お金の繰り上がりや繰り下がりを理解する訓練をしておく必要があると言えます。

子どもの段階で改善させることが出来れば、成人後に忘れることはほとんどないと言えるので、早期からの訓練及び習得がカギとなってくると言えます。

では、次に具体的な解決方法をみてみましょう。

具体的な解決方法について

お金の繰り上がりと繰り下がりが理解できない場合として、

➀数の大小が理解出来ない

➁お金の繰り上がり繰り下がりが理解出来ない

➂社会生活に関連した場合に、数の認識が出来なくなる

これらの課題に対して、Polaris(ポラリス)教室では、下記のような就労移行型の訓練プログラムによって、障害者の方にも、数に関する認識力の課題を解決及び支援しています。

➀数の大小が理解出来ない場合

数の大小が理解出来ない場合、どういった解決策があるのかみてみましょう。

Polaris(ポラリス)教室では、この課題を解決できるようなプログラムを採用しています。

訓練プログラムの内容としては、1~300までの数字マグネットを作成し、夏休み中、毎日30分ひたすらホワイトボードに並べて貼っていく作業を繰り返します。

この1~300の大小を認識する訓練に慣れてきたら、次のステップに移行します。

今度は、10、20、30や、100、200、300、400、500のマグネット、1、10、100、1000のマグネットなど色々なパターンで、並べて貼っていく作業を繰り返します。扱う数字の範囲をより拡大することで、数字の大小を認識する範囲も拡大させていきます。

この訓練プログラムの効果は、最初は認識できずに1人でおこなうことは難しい為、スタッフと一緒におこないます。

これを継続させていくと、夏休み後半には、1人で並べられるようになり、その後、計量の作業もデジタルの測りを使っておこなえるようになります。

その為、ある程度時間がかかりますが、着実に数の大小の理解に繋がります。

1回習得することが出来れば、その後は、自己の努力で着実に改善できる段階に入れると言えるので、習得まで時間はかかるかもしれませんが、粘り強く取り組んでいくことが必要となります。

➁お金の繰り上がり繰り下がりが理解できない場合

次に、お金の繰り上がりと繰り下がりが理解できない場合、どういった解決策があるのかみてみましょう。

Polaris(ポラリス)教室では、効果的な訓練プラグラムによって、この課題を解決しています。

内容としては、イベントで貰った就労コインを、声に出して実際に数える反復練習により、繰り上がりを暗記してもらうことで、多くの子どもたちの数字に関する理解力の向上に努めています。

このシステムは、イベントを通して、自分で稼いだ大事なコインなので、子どもたちにとって、より興味をもって練習できるように構築されています。

又、声に出して数字の繰り上がりと繰り下がりを認識してもらうことで、五感全体を活用して、身体に覚えてもらえるように工夫された訓練プログラムを提供しています。

その為、効果的なトレーニングにより、早期の改善を目指しています。

➂社会生活に関連した場合に、数の認識が出来なくなる

➀、➁の訓練プログラムによって、数の認識に関しては能力が向上したとしても、学校などでの実際の社会生活においては、障害による影響から、習得した数の認識力をうまく発揮できない可能性があります。

Polaris(ポラリス)教室では、このように実社会でも習得した能力を上手く発揮できるような訓練プログラムを実施しています。

内容としては、6ジャンル13コンテンツから成る基礎力作業プログラムで、実社会にも適応できる作業の基礎の習得を目指します。

又、応用作業トレーニングでは、基礎能力を実際の社会でも活かせるような訓練プログラムを採用しています。

これらの訓練プログラムにより、実社会でも習得した能力を発揮できるような仕組みを構築しています。

これらの訓練プログラムは、分かりやすい手順書、習得の状況に合わせたレベル別作業プログラム、オリジナルの評価に基づいて行われるので、習得の早い遅いに関係なく、障害の改善程度に沿ったプログラムが、各障害を抱えた子どもたちに適応されるようになっています。

その為、重度の数的認識力の障害を抱えていたとしても、あきらめずにPolaris(ポラリス)教室の訓練プログラムを受講することが出来れば、徐々に数的認識力及び他の障害に関しても、改善する方向にもっていくことが可能となっています。

実社会にしっかりと適応することを目標にプログラムされているので、安心して子どもを通わせることが出来ます。

まとめ

これまでみてきましたように、お金の繰り上がりや繰り下がりを含めた数字に関する理解力に障害が発生している場合は、出来るだけ早期に改善しておいた方が、良いと言えますね。

改善されない場合は、お金の管理や支出に問題が発生してしまい、事務系の職種にも就業しづらくなる可能性が高いと言えます。

これらの課題を解決するために、Polaris(ポラリス)教室では将来働く力を身に付けてもらうという主旨で、障害をもっている方を対象に、就労移行型の訓練プログラムを多数提供しています。

仮に訓練することで向上しなかったとしても、その訓練プログラムに参加することで、新しい発想が生まれるかもしれません。

例えば、仮に改善しなくとも発達障害を抱えている求職者を対象にした求人プログラムが、IT企業で行われるなど、障害をもっている人たちに対しての社会的評価の見直しが現在行われている最中です。

又、先述のように、障害者雇用枠に関しても、法定雇用率を満たす為という観点もありますが、官民が率先して障害者雇用の拡大に取り組んでいるのが現状と言えます。

その為、改善を目指しつつ、改善できなかった場合も早期に想定しておくことで、子どもの将来に対して有意義な選択肢を考えてあげることが出来るようになっていくものと言えますね。

これらの背景もある為、現在、障害で子どもの将来について悩んでいる方は、ぜひPolaris(ポラリス)教室の訓練サービスにご参加していただければと思います。

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