社交不安障害であるとしても、就職をすることは可能です。
しかし、「苦手な場面」が理解できていなければ、就職しても長くは続かないでしょう。
つまり、「苦手な場面」の自己理解をすることこそが、就職するうえでは大切なのです。
社交不安障害の主な症状とは⁉
「社会生活を送るうえで、著しい不安を感じる場面がある」というのが、社交不安障害の主な症状になります。
例えば、「職場で著しい不安を感じることがある」という場合、社交不安障害を疑うことも大切でしょう。
また、「電車内での著しい不安」「飲食店での著しい不安」「窓口で手続きするときの著しい不安」なども、社会不安障害が原因である可能性があります。
他にも、「電話のときの著しい不安」「立場が上の人と接するときの著しい不安」「人前で字を書くときに感じる著しい不安」なども、社交不安障害が原因な可能性があるのです。
手足が震えるなどの症状も…
また、著しい不安を感じた結果、手足が震える・吐き気がする・汗が出るなどの症状が発生することがあるのも、社交不安障害の厄介なところであります。
ちなみに、症状が出るのを避けて、充分な社会生活が送れない人もいます。
例えば、「電車に乗ると手足が震える」という症状が出るがために、電車に乗ることを敬遠する人がいるものです。
もちろん、電車に乗ることを敬遠したら、「外出する機会が減る」「行動範囲が限られる」「旅行は車移動しかできない」という感じに、充分な社会生活が送れなくなるわけです。
社交不安障害の症状の例
・職場のことを考えると不安になる。また、実際に職場に行くと、緊張して吐き気がする。
・1人で飲食店に行くと周りの目が気になって、大量の汗が出ることがある。
・人前で字を書くときに、手が震える。
などが、社交不安障害の症状の、代表的な例になります。
このように、「社交不安障害の症状」とは言っても、人それぞれ症状は全く違うのです。
社交不安障害を患っている本人は、「他の人が普通にできていることが、なんでできないんだ…」と、悩むことが多いよう感じます。
社交不安障害でも就職できる?
「苦手な場面」の自己理解ができていれば、一気に就職に近づくことができます。
つまり、社交不安障害であっても、就職をすることは可能なわけですね。
ぜひ、「苦手な場面」を理解して、自分に合った職場を目指してゆきましょう。
「苦手な場面」を自己理解しよう
社交不安障害を持ちつつも働きたいのなら、「苦手な場面」を理解することが大切になってきます。
例えば、初対面の人と会話をする場面になると不安になって、ときに動悸がするとしましょう。
この場合、「苦手な場面=初対面の人と会話するとき」ということになりますよね。
この、「苦手な場面=初対面の人と会話するとき」という自己理解ができていることが、就職するうえでは大切になるのです。
「苦手な場面」が発生しにくい職場を目指す
仮に、「苦手な場面=初対面の人と会話するとき」であるとしましょう。
この場合、「初対面の人と会話をする場面」を、なるべく避けることができる職場に、就職をすべきなのです。
例えば、事務職であれば、主に接するのは「社内の人」ですよね。
おそらく、「初対面の人と会話する場面」は少ないですので、社交不安障害の症状は出にくいはずです。
また、就職をする前には、「苦手な場面」を上司に伝えておきましょう。
例えば、事務職であっても、「お茶出しをして」と指示されるかもしれません。
ただ、お茶出しのときには、他社の人(初対面の人)と会話をすることになるかもしれないので、不安になってしまいますよね。
しかし、上司に「初対面の人と会話をするのが苦手」と伝えておけば、お茶出しを指示されても、自然に断れるわけです。
「苦手な場面」の自己理解が予期不安を防ぐ
「苦手な場面」の自己理解ができていないと、「いつ不安になるんだろう」という思いが生じて、なかなか仕事に集中できません。
一方で、「苦手な場面」の自己理解ができていれば、「不安になるとき」がいつ来るか予想できるので、予期不安を防ぐことができます。
例えば、「初対面の人と会話をするときに動悸がする」という自己理解ができていれば、「初対面の人と会話をする場面が訪れない」ということがわかっているうちは、仕事に集中できるわけですね。
このように、「苦手な場面」を自己理解することは、予期不安を防いで仕事に集中するためにも重要なことなのです。
まとめ
社交不安障害には、「社会生活を送るうえで、著しい不安を感じる場面がある」という主な症状があります。
また、この著しい不安によって、実際に社会生活が上手に送れなくなることもあります。
もちろん、社交不安障害が原因で、「仕事が上手くいかない」という状況に陥ることもあるのです。
社交不安障害の方が就職をする前には、「苦手な場面」を自己理解しておくべきでしょう。
そして、「苦手な場面」が発生しにくい職場に就職することが、仕事を長く続けるうえでは大切になります。