適応障害を持っていると、感情コントロールなどが難しくなるため、「就労は難しい…」と考えがちです。

しかし、適応障害であるとしても、就職を目指すことは可能になります。

では、どのようなことに気をつければ、適応障害を持ちつつも就職することができるのでしょうか。

適応障害の主な症状について

 「特定のストレスが原因で、著しい苦しみを感じる」というのが、適応障害の主な症状となります。

 ポイントとなるのは、「特定のストレスが原因である」ということでしょう。

例えば、「職場でのストレスが原因」という具合に、「適応障害の原因」は自分自身でも理解できるのです。

 このように、「原因が自分自身でも理解できる」からこそ、「対処しやすい」と考えることができます。

しかし、「原因が自分自身でも理解できる」からこそ、「予期不安を感じやすい」という一面もあります。

適応障害の症状の例について

「適応障害」と一言に言っても、人それぞれ症状は異なります。

例えば、特定のストレスによって、著しい苦しみを感じた結果、「憂うつ感」を感じる人がいます。

一方で、著しい苦しみを感じた結果、「攻撃的」になる人もいるのです。

ここからは、そんな適応障害の症状の例について、具体的に見てゆきましょう。

職場に対してストレスを感じ、欠勤が多くなる

例えば、職場に対してのストレスが原因で、著しい苦しみを感じているとします。

そして、著しい苦しみを感じた結果、欠勤が多くなることがあるのです。

欠勤が多くなったら、職場に行きにくくなりますね。

もちろん、最悪の場合は、退職してしまうかもしれません。

このように、適応障害の原因が職場にある場合、就労に影響する可能性は大いにあるのです。

ちなみに、学生が不登校になってしまうのは、「学校のストレスが原因」による適応障害なことが多いものです。

満員電車にイライラして、他人に攻撃的になる

健常者であれば、満員電車にイライラしても、その気持ちは胸に潜められるでしょう。

しかし、適応障害の人が、満員電車に乗ってイライラした場合、他人に攻撃的になるかもしれません。

もちろん、他人に攻撃的になった結果、暴言を吐いてしまう可能性だってあるわけです。

この場合、トラブルを招くかもしれないので、社会生活を営むうえでネックになるでしょう。

将来の不安がストレスになり、外出する気がなくなる

適応障害になってしまうと、「憂うつ感」に襲われることもあります。

そして、「憂うつ感」に襲われた結果、充分な社会生活を送れなくなることもあるのです。

例えば、将来のことを考えると不安になり、ストレスを感じた結果、「憂うつ感」に襲われたとします。

そして、「憂うつ感」に襲われた結果、外出する気がなくなり、引きこもってしまうこともあるのです。

適応障害を持ちながら就労するには

 適応障害を持っていると、ストレスによって著しい苦しみを感じるわけです。

従って、「適応障害を患いながらの就労は難しい」と、考えざるを得ません。

しかし、難しいことではありますが、適応障害を持ちながら就労することは可能なんですよ。

精神科などで治療を受ける

適応障害は精神病の1つですので、精神科などで治療を受けなければいけません。

ちなみに、適応障害という病気は、「気づいたらなっていた」という場合が多いものです。

そのため、「放っておけば治る」と考えて、クリニックへの通院を避けがちです。

しかし、社会生活をも脅かす病気だからこそ、きちんと治療を受けるべきでしょう。

 精神科などで治療を受ければ、安心感を得ることもできますし、「就職に向けたアドバイス」などを受けることもできますよ。

ストレス対処法を身につける

適応障害とは、「特定のストレス」が原因となる病気です。

つまり、適応障害を持つ中で就労をしたいのなら、「ストレスとの付き合い方」が大切になってきます。

だからこそ、ストレス対処法を身につけることが、大変重要なわけですね。

 主治医や精神保健福祉士などに、ストレス対処法を教えてもらいましょう。

また、「ストレス対処法に関する本」を読めば、自分自身で知識を習得できます。

もちろん、ネットで「ストレス対処法」などと検索して、情報収集するのもいいでしょう。

まとめ

「特定のストレスが原因で、著しい苦しみを感じる」というのが、適応障害の主な症状です。

ちなみに、著しい苦しみを感じた結果、「憂うつ感」を感じて、引きこもってしまうことがあります。

一方で、著しい苦しみを感じた結果、「イライラ」を感じて、他人に攻撃的になることもあるものです。

適応障害を患いながらも就労をしたいのなら、まずは精神科などで治療を継続的に受けましょう。

また、適応障害を持ちながら社会生活を送るためには、「ストレスとの付き合い方」も大切になってきます。

そのため、ストレス対処法を身につけることも、重要になってくるでしょう。