この記事は、読み書きに課題がある、色・形が理解できない、コミュニケーションに課題があるお子さんに課題別にセリアなどの100円ショップで作れる知育玩具をご紹介します。

どれも100円ショップや自宅にあるものでできて、10分ほどで完成してしまうようなものばかりです。

ぜひ参考にして、お子さんに遊ばせてみてくださいね。

言葉・文字に課題がある子向けの知育玩具

マグネットなぞり書き

マグネットシートをなぞるだけで自然と線や〇△が書けるように勉強できる玩具です。

■材料
・ホワイトボード
・マグネットシート 1~2枚
・ホワイトボートペン1本

■道具
・はさみ
・穴あけパンチ
・下書き用のペンなど

■作り方
①マグネットシートを、直線や、〇△など記号の形にハサミやカッターで切ります。
(○などは円形に切るのではなく、◎のように真ん中に空洞ができる形に切ります。)

②切り取ったシートの端に、穴あけパンチで穴を開けて完成。

ホワイトボードの上に「切ったマグネット」を1つ置きます。最初は短く太い直線から始めましょう。

子どもは端っこの穴から穴へ、マグネットシートの上をペンでなぞっていきます。

端っこに穴をあけたことで、書き始める場所と終わりの場所をわかりやすくしています。

また線がそれると、マグネットシートの凸凹からはみ出してしまうので、間違えたことが触覚的にわかるという効果があります。

絵と文字のマッチング

イラストと単語カードを一致させて、文字を意味あるものとして見られるようにする玩具です。

■材料
・カラーパネル
・イラストカード
・文字カード

■道具
・はさみ
・両面テープやボンド

■作り方
①船や傘などが描かれたイラストカードの裏面に、カードと同じ大きさに切ったカラーパネルをボンドなどで貼り付けます。

②「ふね」や「かさ」と単語を書いた文字カードも同じく、裏面にカラーパネルを貼り付けましょう。

文字カード1つに、イラストカード2枚を提示して、文字がどちらのイラストを表しているのかを選ばせます。

またはイラストカード1枚に、文字カード2枚を見せて、イラストを表す文字カードを選ばせたりして、文字の意味を視覚的に学ばせます。

形・色に課題がある子向けの知育玩具

形合わせ

向きや方向に注目しながら、形をつくることができるようにします。

■材料
・カラーパネル 1枚

■道具
・はさみやカッター
・両面テープかボンド

■作り方
①カラーパネルに円・三角・四角などの形を下書きします。同じ図形を2つ書きます。1辺7cmほどの大きさだとちょうどよいでしょう。

②下書きの通り、形を切り取って完成です。

円や三角など形の名前を子どもと確認したあと、形パネルを1~2個並べます。子どもにマネさせ、同じ形のものを同じ順に並べさせましょう。

△□〇を縦に並べて「おでん」の形をマネさせると、子どもが楽しめるでしょう。

触覚で形を覚えることができますし、見本を見て形を構成することで「見比べる力」を育てられます。

色合わせ

同じ色を合わせて色の名称を覚えていき、色の理解を促します。

■材料
・カラーパネル 1枚
・色丸(直径5cm)赤・青・黄 各2枚

■道具
・はさみ、またはカッター
・両面テープまたはボンド
・下書き用のペンなど

■作り方
①カラーパネルを20cm×10cmの長方形2枚に切りましょう。そのうちの1枚は直径5cmほどの丸を3つ切り抜きます。

②2つのカラーパネルを重ね合わせます。すると切り抜いた部分に枠(凹)ができます。凹の部分に赤・青・黄の色丸を貼り付けます。

③切り取った3つのカラーパネルにも色丸を貼りつけ、1㎜~2㎜ほど小さくしましょう。
子どもの前で色の名称を言いながら、色丸パネルを枠にはめる見本を見せます。つぎに色丸パネルを子どもに渡し、正しい色がついた枠へ自分ではめるようにさせましょう。はめた色の名前を子どもに確認して、はめた場所・色が合っていたら正解です。

体を動かして、色と色の意味を一致させられます。信号を理解するのにも役立つ知育玩具です。

話す・聞く力に課題がある子向けの知育玩具

もしもしホース

人や自分の声を集中して聞くことができ、適切なスピードや声量がわかるようにする知育玩具です。

■材料
・ホース(直径1.8cm)1m
・ペットボトル(500ml)2本
・ビニールテープ

■道具
・はさみやカッター

■作り方
①ペットボトル2本を飲み口から3/1のところで切ります。

②切り取ったペットボトルの口部分にホースをさしこみます。もう一方の飲み口にも、ホースの反対側をさしこみます。

③飲み口とホースをビニールテープで巻きつけて、しっかり固定し、完成です。

「もしもしホース」の片方を子どもの耳に当て、もう片方を親の口に当てて、言葉を発してみます。

つぎは交代して、親が耳に、子どもが口に当てて言葉を発します。

または片方を子どもの耳に、片方を子どもの口に当てて言葉を発してみます。

声だけに集中することで、話す力や聞く力が身につきます。

また自分の声を耳に当てて聞くと、自分の発音をよく確認できたり、適切な音量やスピードを勉強できます。

手先が不器用な子に向けた知育玩具

具体物弁別

物の持ち方や力の入れ具合がわからない子のための知育玩具です。

■材料
・タッパー2つ
・具体物(電池や硬貨など)

■道具
・はさみ、またはカッター
・ペン

■作り方
①タッパーのふたに、具体物がギリギリ入るほどの穴を開けます。(硬貨の場合、貯金箱のような穴です。)

②切り込んだ部分に色を塗って、切り込んだ形をわかりやすくして完成。

タッパーと具体物を1種類ずつ子どもに見せて、子どもが具体物を穴にいれるようにさせます。

具体物を穴にいれることができたら、それぞれ別の形に穴を開けたタッパーを2つと具体物を1つ見せます。

子どもは具体物を手にとって、穴に入るほうのタッパーに具体物をいれます。

つぎはタッパー2種類、具体物2種類を見せて、子どもに具体物とタッパーを選ばせで、それぞれ入れるようにします。

具体物を持ち上げたり、穴に合わせて具体物を入れたりして、力を調整するように勉強できます。

物へ適切に関われるようになると、人への関わり方も変わってきます。力加減ができず、友達を叩いてしまう子にも効果的な知育玩具です。

まとめ

お子さんに合うものは見つかりましたか?

どれも道具が手に入りやすく、簡単にできるものばかりです。

お子さんと一緒に作るのも楽しいかもしれませんね。

自然に、楽しく、お子さんの力を伸ばしてあげましょう。

参考書籍

特別支援の必要な子に役立つ かんたん教材づくり㉙
( 武井 恒・著/学芸みらい社・出版 )

放課後等デイサービスPolaris(ポラリス)教室では、お子さんの特性などに合わせて独自の療育ツールを開発し支援をしています。

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