放課後等デイサービスの活動内容はお子さんのためになるものばかりです。
子どもの生活能力の向上、社会との交流の促進、趣味や生活の充実などを目的とした活動があります。
放課後デイサービスの具体的な活動内容や、施設での一日の流れを解説するので、ぜひご参考ください。
放課後等デイサービスの活動内容は?
放課後等デイサービスの最大の目的は、子どものためになることです。
子どもの利益になることを重視し、子どもそれぞれにあった支援をおこないます。
他者との信頼関係を築く能力や社会性を育てたり、自立するために必要な能力を身につけたりします。
これらの考え方に基づいて、4つの活動内容が決められています。
①自立支援と日常生活の充実のための活動
②創作活動
③地域社会との交流の機会の提供
④余暇活動の提供
自立支援と日常生活の充実のための活動
放課後等デイサービスは、子どもの発達段階にあわせて、基本的な日常生活の動作を教えたり、自立を促すための支援をおこなったりします。
着替え、料理、掃除など生活に必要なスキルのほかに、ひらがな・計算など学習に必要なスキルも育てます。
また自立にはスキルだけでなく、自己肯定感も欠かせませんね。
放課後等デイサービスには、子どもが好きな遊びや積極的に関われる遊びを提供し、成功体験をふやすことで自己肯定感を育てる活動もあります。
施設によっては、日常生活の自立訓練であるライフスキルトレーニングや人との関わり方を学ぶソーシャルスキルトレーニング、将来の就労に向けた支援をおこなっているところもあります。
創作活動
厚生労働省が定めるガイドラインには、子どもが「表現する喜び」を体験できるようにしたり、日ごろから自然にふれあえる機会をつくったりして、豊かな感性を培うことが施設に求められています。
そのため施設では、材料をつかってモノづくりや、書道や絵を描く芸術活動などする時間があるところが多いです。
また季節に合った創作活動をおこなっている施設もあります。
地域交流の機会の提供
子どもに障害があるために社会経験ができなかったり、交流の機会をへらされたりすることがないように、放課後等デイサービスでは地域交流を積極的におこないます。
地域に関わる学習・体験や、ボランティア活動に力を入れたり、休日を利用して、動物園や工場見学などをおこなう施設もあります。
余暇活動の提供
子どもが自分で選んで好きなことを学んだり、リラックスしたりできるような「居場所」をつくることも、放課後等デイサービスの活動のひとつです。
そのため習い事のようなスタイルの施設もたくさんあります。
運動やダンス、楽器の演奏など、お子さんの趣味や好きなものに合うような、特色あるプログラムが用意されていますよ。
以上の4つが放課後等デイサービスの基本的な活動内容となっています。
細かくは施設ごとに活動内容がちがっており、施設独自のプログラムを提供しているところもあるので、ホームページなどを確認してみましょう。
放課後等デイサービスでの一日の流れ
つぎに放課後等デイサービスを利用したときの一日の流れをご説明します。
多くの施設の活動時間は14時ごろから始まり、18時前には終わります。
ただし施設ごとに時間や活動内容は変わるので、あくまで以下は一例としてご覧ください。
14時~15時
放課後等デイサービスへの通所時間や、送迎の時間になります。
15時~17時
活動が始まり、自由遊びをしたり、学校から出た宿題をしたりします。
個別療育をおこなっているところでは、お子さんそれぞれの療育プログラムにあわせた活動をおこないます。
そのほか創作活動や運動、自由遊びをし、1時間に1回、おやつ時間や休憩(お手洗いなど)時間が設けられています。
17時~18時
17時ごろからは帰りの準備が始まり、送迎などがあって18時には帰宅するようになっています。
学校が休みの日は午前10時ごろから始まり、弁当などを食べてお昼をまたぎ、16時ごろに送迎があるところが多いです。
平日と同じく、休憩やおやつの時間を挟みながら、個別支援や集団プログラムをおこなったり、自由遊びをしたりして、半日を過ごします。
まとめ
放課後等デイサービスに興味をもってもらえましたか?
放課後等デイサービスの活動内容は、自立支援や日常生活の充実を目指したり、創作活動をすることで豊かな感性を育てたり、地域社会との交流をふやしたりなど、お子さんの将来のためになる活動がたくさん用意されています。
施設によって、料理や掃除など自立支援に力を入れているところや、学習のほうの支援を重視しているところなど、ちがいがあります。
または社会科見学などイベントをたくさんおこなっているところや、趣味の充実といった習い事のような要素が強いところなど、さまざまです。
お子さんの興味や目的にあった活動内容がある施設を探してみましょう。