この記事は、お子さんの気持ち理解に悩んでいる保護者の方に向けて、発語にある遅れのあるお子さんの気持ち理解への方法をご紹介する体験談です。

小学3年生の長女、小学1年生の自閉症スペクトラムの息子と超低体重で生まれた発達障害の娘を持つ、3児パパサラリーマンです。

パパが発達障害の情報や体験を発信するのは珍しいと思います。

発達障害児子育てを頑張っているパパやママにとって少しでもお役に立てればと思います。

「みんなちがうけど、みんないっしょ」をモットーに、発達障害児の育メン目指して頑張っていますので、よろしくお願いいたします!

自閉症スペクトラム障害と知的障害を抱えた息子の気持ちを理解するには…?

自閉症スペクトラム障害の特徴の一つに「発語の遅さ」がありますが、発語の遅さがゆえに気持ちの理解が難しいとされています。

息子の場合、自閉症スペクトラム障害だけでなく知的障害も抱えていますので、気持ちの理解はより難しいわけですが、実は息子は様々なサインを僕らに見せてくれています。

一体どのように気持ちを理解していけば良いのか?

毎日の息子との触れ合いの中で、気持ちの理解の仕方についてご紹介していきたいと思います。

自閉症スペクトラム障害の特性「ピュア」を活かす!

自閉症スペクトラム障害を抱える子どもは、回りくどい言い回しであったり、比喩表現であったりと、変化球な言い方は通用しません。

ストレートに理解する特徴があるわけですが、息子を見ているとどうやら受け取り方だけでなく発信する側に回っても同じような気がしています。

つまり、息子が発することにも回りくどい言い回しなどはなく、ストレートに気持ちをぶつけてくるということですね。

好きなものは好き、イヤなものはイヤ、欲しいものは欲しい。

つまり、息子の言葉にウソはないのです。

誰かをだまそうとか、何とかごまかそうとか、取り繕うようなウソをつくとか、そういったことは基本的にはしません。

そう、息子は「ピュア」なのです。

これは息子に限らず、自閉症スペクトラム障害を抱える子どもは、皆ピュアだと思います。

このことは、放課後等デイサービスの先生も仰っていたので、僕だけの持論ではないと確信しています。

自閉症スペクトラム障害を抱える子どもたちはとてもピュアだから、屈託のない笑顔がとても眩しいと仰っていましたが、僕も全く同感です。

彼らは作り笑いはしませんので、いつだって彼らの笑顔は「本物」です。

このことを理解するだけでも、自閉症スペクトラム障害を抱える子どもは救われるのではないかと思っています。

言ってることとやってることが違ったら、それは頑張っている証拠!

自閉症スペクトラム障害を抱える子どもはウソをつかないと言いましたが、一つ紛らわしい事象があります。

それは、「言ってることとやってることが違うことがある」ということです。

これはどういうことか?と言うと、実はそのままの意味で、気持ちと行動が一致していないということですね。

例えばおトイレが終わって席に戻ってきた息子が、トイレのドアを開けっぱなしだったとしましょう。

パパである僕が、「息子くん、ドアが開けっぱなしだから、閉めてきて!」と言うと、たまに息子は「イヤだ!」と答えます。

いつもならこれで終わるのですが、機嫌が良いと、息子は「イヤだ!」と答えたにも関わらず、トイレのドアを閉めに行くのです。

これが「言ってることとやってることが違う」事象であり、俗にいう矛盾ですよね。

息子の中でどういうことが起きているかというと、彼は「トイレのドアを閉めに行きたくない」という気持ちになっているのですが、パパに言われることで「トイレのドアは閉めなくてはいけない」ことを思い出して行動に移すわけです。

これが健常児であるお姉ちゃんだったならば、もし面倒くさいと思ったとしても「別に面倒くさいわけじゃないし!」などと言ってトイレのドアを閉めるでしょう。

思ったことを口に出さずに、言われたことに対して肯定に受け止め(どう思っているのかは置いておいて)行動に移すわけです。

仮にお姉ちゃんは面倒くさいと思っていたとしたら、「別に面倒くさいわけじゃないし!」はウソということになりますよね。

まだ彼女は幼いために態度が伴っておらずウソだとわかるわけですが、成長すると態度をコントロールする術を身に着けていくので、だんだんウソが上手になってくるわけです。

このように、自閉症スペクトラム障害を抱える子どもは、良いも悪いも「自分の気持ちにウソはつかない」わけです。

自閉症スペクトラム障害を抱える子どもにとって、自分の気持ちと異なる行動をとるのはストレスを覚えることがあるので、それはすなわち「我慢をして頑張っている」ことになります。

従って、もしこのような現象に出くわしたら、それを素直に褒めてあげることが重要です。

先ほどのトイレのドアの例であれば、イヤだと思いながらもやってくれたわけですから、精いっぱいの最高級のお礼を伝えるべきだと思うのです。

我慢ができるということは、自制の心が成長している証拠であり、社会で生きていくのに必要なことを会得していると言えるのですから。

自閉症スペクトラム障害を抱える子どもの気持ちを理解するなら、まずはしっかりと見ること!

今回は子どもの気持ちの理解の仕方についてご紹介しましたが、兎にも角にも「しっかりと見ること」が重要だと思います。

同じ自閉症スペクトラム障害を抱える子どもであっても、それぞれに特性がありますので、皆が皆全く同じというわけではありません。

無理に型にはめようとするのではなく、どのように気持ちを表現しているのか、その表現にはどんな意味があるのかをしっかりと見ることで、気持ちの理解は深まっていくと思います。

子どもというのは自分のことを理解してくれようとする人には心を開いてくれますので、いつでも子どもの味方でいてあげたいものです。