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発達障害の子の「怒り」をコントロール!SSTで学ぶアンガーマネジメント

「ちょっとしたことでカッとなって手を出してしまう」「ルールの変更や思い通りにいかないことがあると、激しく怒ってしまう」。

発達障害(自閉スペクトラム症やADHDなど)のあるお子さんを育てていると、こうした「怒りのコントロール」に悩む場面が多いのではないでしょうか。

怒りを感じること自体は、誰にでもある自然なことです。

しかし、衝動的に怒りをぶつけてしまうと、お友達とのトラブルに発展したり、後になってお子さん自身が「またやってしまった」と深く後悔し、自己肯定感を下げてしまったりします。

そこで有効なのが、怒りの感情を上手にコントロールする「アンガーマネジメント」です。

今回は、放課後等デイサービスポラリス教室のSST(ソーシャルスキルトレーニング)でも取り入れている、アンガーマネジメントの実践的な方法をご紹介します。

 著者プロフィール
 株式会社Polaris 代表取締役 南部孝太
 資格:児童発達支援管理責任者、強度行動障害、ABAセラピスト
 愛知県内で児童発達支援・放課後等デイサービスを運営。

怒りのピーク「6秒」をやり過ごす4つの方法

アンガーマネジメントの基本は、「反射的に怒らないこと」です。

人間の怒りの感情がピークに達するのは、長くて「6秒間」だと言われています。

つまり、この最初の6秒間をやり過ごすことができれば、怒りは自然と落ち着き、冷静さを取り戻すことができるのです。

では、この6秒間をどうやって耐えればよいのか、お子さんと一緒に練習できる具体的なテクニックを4つご紹介します。

1. ゆっくり深呼吸をする

「3秒吸って、3秒吐く」ことを意識させます。

怒りが込み上げている時は息が浅くなり、脳に酸素が回らずに余計にイライラしやすくなります。

ゆっくり深呼吸をして脳に酸素を送ることで、自然と6秒が経ち、落ち着いて状況を見られるようになります。

2. 目の前のモノを観察する(視覚に意識を向ける)

怒りに意識が集中しそうになったら、目の前にあるモノを観察して実況させます。

「ボールペンがある」「色は赤と黒だ」「花が咲いている」「花びらは5枚ある」などです。

発達障害のあるお子さんは視覚優位(目で見た情報を処理するのが得意)なことが多いため、視覚からの情報で頭の中をいっぱいにし、怒りから気を逸らすこの方法は非常に有効です。

3. 自分の状態を実況中継する

「足の裏が地面についていて冷たい」「怒りで手をギュッと握りしめている」など、今の自分の身体の状態を実況します。

自分が置かれている状況を客観的に見ることで、冷静さを取り戻すことができます。

これは、過去の嫌な出来事を思い出して腹が立った時(フラッシュバック)にも、「過去」から「今」に意識を戻すために使えるテクニックです。

4. イメージして意識をそらす

「真っ白な紙」や「大好きなキャラクター」など、特定のイメージを思い浮かべさせます。

また、「イライラした出来事を頭の中で丸めて、ゴミ箱にポイッと捨てる」というイメージを持たせるのも効果的です。

思いのほか、心がスッと軽くなります。

日常からイライラしにくい心を作る2つの習慣

次に、「普段からなんでもイライラしがち」というお子さんへ向けて、日常生活の中で怒りをコントロールする習慣作りをご紹介します。

1. 自分の怒りを知る「アンガーログ(怒りの記録)」

自分がいつ、どこで、どんなことに、どのくらい怒ったのかを記録します。

怒った直後に、「日時」「場所」「出来事」「思ったこと」「自分の言動」「怒りの強さ(10段階)」などをメモ帳やスマホに書き留めます。

そして、心が落ち着いている時に一緒に読み返します。

「自分はこういう状況で怒りやすいんだな」「この前の怒りは10段階の8だったけど、今回は3くらいだな」と、自分の怒りの特徴を客観的に知ることで、パニックを未然に防ぐ対策が立てられるようになります。

2. 幸せなことを記録する「ハッピーログ」

発達障害があるお子さんは、楽しかったことよりも、怒りや負の感情(嫌だった記憶)に強く囚われやすい傾向があります。

「どうせ自分は怒られてばかりだ」と後ろ向きになると、さらにイライラしやすくなってしまいます。

そこで、「今日のおやつが美味しかった」「先生に褒められた」など、小さな幸せをメモする習慣をつけましょう。

イライラした時にこのメモを見返すことで、「良いこともたくさんあるんだ」と前向きな気持ちになり、自己肯定感を育むことができます。

ポラリス教室のSSTで「自分を知る」練習を

こうしたアンガーマネジメントのスキルは、1回教えただけで急にできるようになるものではありません。

失敗を繰り返しながら、少しずつ身につけていくものです。

放課後等デイサービスポラリス教室のSST(ソーシャルスキルトレーニング)では、子どもたちが集団の中でトラブルに対処する方法や、自分の感情をコントロールする方法を実践的に学んでいます。

怒りが落ち着いた後に、「私はこう思って嫌だったんだ」と相手を責めずに自分の気持ちを伝える練習も行います。

ご家庭だけで怒りのコントロールを教えるのが難しいと感じた時は、ぜひ専門機関であるポラリス教室を頼ってください。

アンガーマネジメントを通して、お子さんが自分の感情と上手く付き合い、穏やかな人間関係を築けるようサポートしてまいります。

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